円高に中国「両会」後の景気浮揚…1ドル=1300ウォン台か

投稿者: | 2025年2月28日

 ウリィ銀行は「最近の円高がウォンに対するドルの上昇を抑制している」としつつ、3月初めの中国の両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)開催後に人民元高まで重なれば、3月にドルは1380ウォンまで下がるとともに、下方リスクが高まるとの見通しを示した。

 ウリィ銀行の外国為替アナリスト、ミン・ギョンウォン先任研究員は26日、ウリィ銀行のユーチューブチャンネル「月刊為替レートライブ」セミナーで、「当初の市場予想とは異なり、このところの円高がドル高負担を源から遮断している」として、「3月に人民元高まで加わると、ウォンに対するドルも2022年末や昨年9月のように下落幅が大きくなりうる」との見通しを示した。 中国の両会は3月4~5日に開幕する。

 同氏は3月のウォン-ドル相場の範囲を1ドル=1380~1450ウォンと予想した。 最近の日本の中央銀行の通貨政策に伴う円高の流れに加え、3月初めの両会以降、中国当局が景気浮揚策を打ち出して人民元も上振れする可能性が高く、それによって、ウォンに対するドルも1400ウォンを割り込むことが予想されるというのだ。

 ミン研究員は、韓国の輸出企業が保有している外貨預金は現在850億ドルに達するとしつつ、「輸出企業はまだドル上昇を期待してドル売りの意思決定を遅らせているが、3月に人民元の上昇に伴ってドル安の流れが続くと、保有しているドルを追撃売りのかたちで市場に出すことになり、それに伴ってソウル外国為替市場に放出されるドルが急増するため、それがドル安要因として作用するだろう」との見通しを示した。

 ミン研究員はまた、「昨年末の国内の政治不安で多少上がっていた韓国の5年物の外国為替平衡基金債券(外平債)のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)のプレミアムが、年初には昨年初めの水準にまで急落している」として、「このことを考慮すると、1ドル=1440ウォン台はウォンの価値が『低評価領域』にあるということを傍証する」と語った。 最近のCDSのプレミアムの推移もやはり「3月ドル安」を示しているというわけだ。

2025/02/27 11:41
https://japan.hani.co.kr/arti/economy/52531.html

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