昨年、韓国が民主主義の成熟度で全世界167カ国中32位に10ランク下がり、最上位段階から脱落して(次の段階の)「欠陥のある民主主義」に分類されたという英国経済分析機関の調査が出た。
27日(現地時間)、英時事週刊誌エコノミストの付設経済分析機関である「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」(EIU)が発表した「民主主義指数2024」(Democracy Index 2024)で、韓国は32位で、2023年の評価から10ランク下がった。
韓国は評価総点で10点満点中7.75で、2023年の8.09より下がった。これにより、2020年から4年連続で含まれた最上位レベルの「完全な民主主義」(full democracy)から「欠陥のある民主主義」(flawed democracy)国家に落ちた。韓国は今年の報告書で点数が大幅に下がった10カ国の一つだ。
同機関は2006年から167カ国を対象に5カ領域を評価し、民主主義の発展レベルの点数を算出してきた。8.01以上は「完全な民主主義」、6.01以上8以下は「欠陥のある民主主義」、4.01以上6点以下は「民主・権威主義の混合政治体制」、4以下は「権威主義体制」の4段階に分類される。
同機関は報告書で、韓国の数値を下方修正した理由として、「尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の非常戒厳事態」を挙げた。「韓国の揺れる民主主義」という小見出しのもと、非常戒厳令事態に言及し「この出来事は韓国民主主義(1987年民主化以後)37年という比較的に短い歴史と相対的脆弱性を思い起こさせた」とし、「1948年以後17回戒厳令が宣布された事件に再び目を向けさせる」と書いた。
さらに「尹錫悦大統領の戒厳令の試みは韓国政治システムの制度的および行動的弱点を露呈した」と指摘した。また、「政党間の根深い対立と妥協しない傾向は、政治システムをさらに不安定にしている」とも指摘した。「韓国政治の特徴である政治的二極化は政治的暴力と社会的不安定を増加させる恐れがある」と結論付けた。
全世界の平均は5.17で、昨年に続き2006年以降、史上最低値を更新した。最高値は2015年の5.55だった。1位はノルウェー(9.81)、2位はニュージーランド(9.61)、3位はスウェーデン(9.39)だった。10位以内にアジア国家はなかった。台湾は前年度から2ランク下がったが、12位(8.78)でアジアでは最も順位が高かった。日本は8.48点で16位を維持した。米国は前年より1ランク上がった28位(7.85点)で、「欠陥のある民主主義」レベルを保った。
2025/02/28 15:55
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