3・1節記念演説で「統合」強調のチェ権限代行…「韓日協力は絶対に必要」

投稿者: | 2025年3月3日

 チェ・サンモク大統領権限代行副首相兼企画財政部長官は、1日の3・1節の記念演説で、「分裂を克服できなければ、これまで血と汗を流して積み上げてきた民主化と産業化の奇跡も砂上の楼閣になるだろう」と述べた。日本については「国際情勢に効果的に対応するためには、韓日の協力が絶対に必要だ」と述べた。

 ソウル中区(チュング)の崇義女子大学で開催された3・1節記念式で、チェ代行は統合に5回言及しつつ、最近の韓国社会は分裂が深まっていると強調した。チェ代行は「今、韓国社会のそこここで、対立と分裂の陰がいっそう濃くなりつつある」として、「理念、世代、地域、階層間の対立が深まるにつれ、国民の懸念も強まっている」と述べた。続けて「私たちの前に横たわる危機を克服し、未来世代が誇らしく思う祖国を作るために、いま何より重要なのは国民統合だと考える」と付け加えた。

 チェ代行は「私たちはみな、国内外的な困難を克服するために、統合の実践に全力を尽くさなければならない」、「まず、自由民主主義をよりいっそう成熟させなければならない」とも述べた。チェ代行は、寛容と共同統治の文化を作らなければならないと主張しつつ、「そうすることではじめて、お互いを尊重し、共に生きていける公正な社会が実現できるだろう」と述べた。

 米国でドナルド・トランプ大統領が就任し、世界情勢が動揺している中、チェ代行は「世界のどの国が、強者の善意に自身の運命を任せられようか」と語った。チェ代行は「今、世界各地で地政学的リスクが深刻化するとともに、産業と通商の不確実性が高まるにつれ、国際情勢が急変している」とし、「政府はこのような変化に機敏に対応するために、総力を傾けている」と述べた。

 続いてチェ代行は「北朝鮮の威嚇には強力に対応するものの、対話の道は常に開いておき、南北関係を安定的に管理していく」とし、「朝鮮半島統一のために一貫した努力を傾けていく」と述べた。韓日関係については「今年の韓日国交正常化60周年を機として、両国がともに過去の痛みを癒やしながら、韓日関係の新たな場を切り開いていけるよう期待する」として、「特に、今のような厳しい国際情勢に効果的に対応するためには、韓日の協力が絶対に必要だ」と述べた。

 一方、この日の記念式には独立有功者の遺族、国の要人、駐韓外交団、社会各界の代表、市民、学生など、各界各層の国民1200人あまりが参加した。独立宣言書は、各界各層の当時の人々にふんした俳優と光復会のイ・ジョンチャン会長が朗読した。

2025/03/01 10:46
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/52545.html

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