女子ゴルフ:300試合目で伝説を作った申ジエ…日本ツアー生涯獲得賞金で「女王」に

投稿者: | 2025年3月10日

 300試合目の出場となる日本女子プロゴルフ(JLPGA)ツアー大会。準優勝した申智愛(シン・ジエ、36)はJLPGAツアー生涯獲得「賞金女王」に輝いた。「後輩たちが早くこの記録を破るのを待っています。私もベストを尽くし、後輩たちも努力すれば、ゴルフ界も盛り上がるでしょう」と語った。スポンサーからバラやユリ、シャクヤクなどが入ったお祝いの大きな花束を贈られると、「2週連続で準優勝だったので、次は優勝したいです」と笑った。

 「小さな巨人」申智愛が日本女子プロゴルフ生涯獲得賞金女王という金字塔を打ち立てた。申智愛は9日、沖縄県の琉球ゴルフクラブ(6610ヤード・パー72)で行われたJLPGAツアーシーズン開幕戦「第38回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円)で2位になった。最終ラウンドは5バーディー・2ボギーで3アンダー・69をマークした。17・18番ホールで連続バーディーを奪い、通算では6アンダー・282とした。10アンダー・278で1位になった日本の岩井千怜(22)とは4打差の2位タイだった。JLPGAツアー通算8勝目を挙げた岩井千怜は今年、全米女子プロゴルフ(LPGA)ツアーにデビューした選手だ。双子の姉・岩井明愛と共に米国に進出した。

 申智愛は木村彩子(29)、菅楓華(19)らと並んで2位タイになり、賞金872万円を受け取った。これで生涯獲得賞金を13億8074万3405円とし、日本の不動裕理(48、13億7262万382円)を上回り、JLPGAツアー生涯獲得賞金女王に輝いた。申智愛は「生涯獲得賞金1位は私の記録ではなく、日本ゴルフの歴史」と語った。

 JLPGAツアーの生涯獲得賞金ランキング1-5位には韓国人選手が4人、名を連ねている。 1位の申智愛をはじめ、3位の全美貞(ジョン・ミジョン、42、13億1983万9697円)、4位の李知姫(イ・チヒ、46、12億5661万8509円)、5位の安宣柱(アン・ソンジュ、37、11億67万2790円)だ。今大会前、申智愛と不動の賞金差はわずか 59万6977円だった。不動は通算495試合に出場して50勝を挙げた日本女子ゴルフ界のレジェンドで、今も現役選手としてプレーしている。今大会では83位タイ(9オーバー)で脱落した。

 2014年に主な試合の場をJLPGAツアーに移した時、申智愛は「生き残りたかった」と話していた。成績に関するプレッシャーや周辺の視線、ケガによる苦痛は睡眠薬を飲まないと眠れないほどだった。すべてを投げ打って活動の場を日本に移したのだ。申智愛は、JLPGAツアー本格進出後、コーラやラーメンなど感覚を鈍らせる飲食物をやめた。体に必要な食べ物を非常にゆっくり食べるようにした。試合の前には1時間かけて食事をする。東京の家は折りたたみ式ベッドなどしかないほどシンプルだ。「ミニマリズム(シンプルで必要最小限の簡潔な暮らし)」を追求し、心と体のバランスを取り戻した。申智愛は、「ゴルフがとても楽しくて幸せなので、いつやめるか(今はまだ)分からない」とまた笑った。

閔鶴洙(ミン・ハクス)記者

2025/03/10 09:00
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/03/10/2025031080016.html

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