共産党が後押しするも低迷する中国サッカー、C組最下位脱落の危機にファンもあきらめムード W杯アジア最終予選

投稿者: | 2025年4月7日

 「生死戦(生死がかかった戦い)」…これは、中国メディア「捜狐網(SOHU.com)」が、今年6月に行われる中国とインドネシアの2026国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選(3次予選)第9戦について説明した言葉だ。中国は現在、C組6チームのうち最下位(勝ち点6)だ。5位バーレーンと勝ち点で並んでおり、4位インドネシア(勝ち点9)とは3点差だ。プレーオフ(4次予選)行きのチャンスは各組の3・4位に与えられる。残るインドネシア戦とバーレーン戦を2試合とも中国が制すれば可能な状況だ。

 だが、中国国内は事実上、あきらめムードだ。今年3月の第7戦・第8戦も生死がかかっていたのに、第7戦のサウジアラビア戦(0-1で負け)も第8戦のオーストラリア戦(0-2で負け)も勝てなかったからだ。当時、自国のプロ・サッカー・リーグ中断も辞さずに代表チームを早くから招集していたのにもかかわらず、「何が問題なのか分からないほど無気力に負けた」と評された。

 中国は2002年韓日共催W杯以降、20年以上もW杯本大会に進出したことがない。中国政府は2015年から「サッカー改革総合案50カ条」を発表し、サッカーに力を入れてきた。「熱狂的なサッカー・ファン」として有名な習近平国家主席は「2000人のリオネル・メッシを育てろ」と指示した。2025年までにサッカーに特化した小中学校を5万校作り、自国のプロ・リーグと代表チームに物心両面で投資するという内容だった。2016年に中国代表監督を務めたイタリア人のマルチェロ・リッピ氏は年俸2000万ユーロ(現在のレートで約32億円)で迎えられた。「中国のサッカーが強くなるのは時間の問題だ」という見方が多かった。

 しかし、それから10年たったが、強くなるどころかますます弱くなっている。2015年と2019年のアジアカップは準々決勝敗退、W杯も地域予選を通過できなかった。2023年アジアカップでは1次リーグ1敗2分(無得点)で脱落するという屈辱を味わった。そして、北中米W杯でも本大会出場が危ぶまれるや、「中国政府は電気自動車、人工知能(AI)、オリンピックなど、その気になれば何でもできるが、サッカーだけは例外」(英BBC)と冷やかす声まで出ている。

2025/04/07 08:00
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/04/05/2025040580004.html

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