オーストラリアとカナダ、GCAPプログラム参加を検討
4月2日、英軍事専門家ニコラス・ドロマンド氏はX(旧ツイッター)にカナダとオーストラリアが英国・イタリア・日本が推進するグローバル戦闘航空プログラム(GCAP)に再び関心を見せていると明らかにした。
トランプ米大統領とヘグセス国防長官の最近の行動と発言は、カナダとオーストラリアが防衛調達戦略、特に戦闘機に関する米国の防衛パートナーとしての信頼性を再評価するのに寄与したとみられる。
カナダと米国はトランプ大統領が関税賦課と主権無視発言を続ける中で緊張が高まっている。カナダのカーニー新首相は190億カナダドル規模のFー35戦闘機88機の購買約束について再検討し、米軍の装備に対する依存度を低め、グリペンやラファールのような潜在的代案を模索しようと欧州連合と協議を始めた。
オーストラリアではトランプ政権が鉄鋼およびアルミニウム輸入品に25%の関税を課しながら従来の免除を覆すなど米国-オーストラリア貿易関係に不確実性が高まり、経済協定に対する懸念が強まった。ターンブル元豪首相は2025年安保政策フォーラムを招集し、米国-オーストラリア同盟の信頼性に疑問を提起し、米国との戦略的同盟を再考するよう提案した。こうした脈絡からオーストラリア王立空軍はF-35に対する潜在的代案と次世代航空システムおよび無人協力航空機の探索を含めた今後の空中戦闘要件を評価し始めた。
カナダのGCAP参加の可能性は一部の議員の議会書面質疑で提起された。これに対し国防相はカナダは正式参加国ではないが、こうした協力がプログラムの日程を遅延させず未来の軍事力発展に寄与する限り、英国・イタリア・日本は追加国との協力に開かれていると答えた。
3月28日から30日までメルボルン付近で開かれた2025アバロンエアショーで、オーストラリア空軍力担当責任者は最近、英国・イタリア・日本が参加する3カ国パートナーシップの多国籍グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)から情報ブリーフィングを受け、追加の細部事項を要請したと明らかにした。そして今回のブリーフィングは複合的な国際作戦で今後のGCAP航空機との相互運用の可能性に備えるものだと強調した。
しかしプログラムがまだ初期段階にあり、オーストラリア政府が公式的な参加オプションを受けていないため、具体的な提案を提示するにはあまりにも早いと明らかにした。しかし両国の国防関係者と政策立案者のこうした発言は、まだ予備段階にある議論が具体化し始めたことを示唆する。
チェ・ヒョンホ/ミリドム代表/軍事コラムニスト
2025/04/07 15:40
https://japanese.joins.com/JArticle/332228