ジブリ風プロフ写真ブーム、こんなにも? 「ChatGPTの韓国加入者が2倍に」

投稿者: | 2025年4月9日

「韓国は本当に人工知能(AI)が水のように広まっている国だ」。

オープンAI(Open AI)インターナショナルビジネス総括責任者のオリバー・ジェイ氏は6日、ソウル瑞草区(ソチョグ)JWマリオットホテルで中央日報の記者と会ってこのように話した。ジェイ氏は「韓国は本当に興味深い市場」としながら「消費者、中小企業、大企業、技術会社、スタートアップ、開発者まで社会全般にAIを積極的に導入していて多くの変化が期待される」と話した。配車アプリのGrab(グラブ)、オンラインストレージサービスのDropbox(ドロップボックス)などを経て昨年オープンAIに合流したジェイ氏はオープンAIのグローバルビジネス戦略全般を担当している。

 –韓国を訪れた理由は。

「最近、韓国のChatGPT新規加入者数が1カ月で2倍に増えた。3月末発売したイメージ生成AI導入の影響が大きい。また、動画生成AI『Sora(ソラ)』はすべてのグローバル都市のうちソウルで最も活発に使われている。国別統計は公開していないが、韓国は最も速く成長している市場の一つだ」

オープンAIは先月25日『GPT-4oイメージ生成』機能を発売した。以前のイメージ生成機能よりも精巧な絵を描くことが可能になり、日本アニメ制作会社「スタジオジブリ」(以下、ジブリ)などさまざまなスタイルを用いて写真を変えることができる機能を追加して大きな人気を集めている。ソーシャルメディア(SNS)でプロフィール写真(プロフ写真)でジブリ風のイメージを使うことが流行っていてグローバルChatGPTの加入者数は急増して5億人を超えた。オープンAIのイメージ生成機能で作成されたイメージは発売1週間で7億枚を突破した。

–オープンAIは韓国のことをどのように見つめているか。

「韓国は興味深い市場だ。半導体からインフラ、製品、サービス、そしてAIサービスまですべて備えた『フルスタック(full stack)』AI市場だ。AIを通じてより多くの韓国企業が世界の舞台に進出することができるように助けたい。韓国開発者のエコシステムも非常に有望だ。AI基盤技術で世界的競争力を備えたスタートアップが出てきていて高い期待を寄せている」

–先月サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が訪韓してカカオとパートナーシップを結んだ。今後韓国企業との協業はどうなるのか。

「カカオは韓国市場のリーディングカンパニーというだけでなく、世界的にも技術革新企業と認識されている。我々はカカオのさまざまなサービスの中で次世代使用者コミュニケーション方式を共に悩んでいる。

特にカナナ(カカオがリリースを準備中に対話形AIサービス)、そして内部生産性向上のためのChatGPT導入などで協力中だ。他の韓国企業ともさまざまなパートナーシップを議論だ」

–アルトマンCEOがサムスン電子、SKグループなどと会ったが、最近進展したものはあるか。

「今明らかにすることができるものはないが、このような企業とは協力できる分野が非常に幅広い。

今後も幅広い分野で持続的に協力していく計画だ」

オープンAIは昨年4月に日本にアジア初の支社を設立した。ジェイ氏は韓国支社の設立に関する質問に対して「まだ確定したものはない」としつつも「ただし、韓国市場を支援するためにより多くの時間を投資する計画は確実だ」と答えた。

–昨年、韓国国会を通過した『AI基本法』(人工知能の発展や信頼基盤造成などに関する基本法)について知っているか。

「現在施行令が用意されているところだと承知している。オープンAIは韓国企業と協力して彼らがグローバル市場に進めるように助けたい。この施行令が韓国のAIエコシステムに過度な負担をかけない方向で決まることを願っている」

–韓国政府と協業する計画もあるか。

「今後、明確にそのような機会があるだろう。他の国家では教育省と協力してAIを学校に導入する方案を議論してきた。最近エストニア政府とともにChatGPTを提供する教育プロジェクトも発表した。韓国でもこのような議論が始まることを期待している」

2025/04/09 15:45
https://japanese.joins.com/JArticle/332335

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)