「黒い半導体」米中を狙った戦略が通じた…韓国、1-3月期の海苔輸出が過去最大に

投稿者: | 2025年4月21日

海苔の米国向け・中国向け輸出の好調に支えられ、今年1-3月期の海苔輸出額が過去最高となった。韓国政府が2027年までに目標として掲げた「年間10億ドル(約1407億円)の海苔輸出」が年内に達成できるという期待感も大きくなっている。

21日、韓国農水産食品流通公社(aT)の農食品輸出情報によると、今年1-3月期の海苔輸出額は2億8100万ドルで、昨年同期(2億3200万ドル)より21.1%増加した。

 輸出量は1万161トンで、前年同期(9456トン)比7.5%増えた。韓国海洋水産開発院(KMI)水産業観測センターによると、海苔の輸出額は1月7.4%、2月52.7%、3月10.9%ずつ増え、月別にも着実な増加傾向を示した。

水産業観測センターは「今月の輸出も対象国の需要が高く維持され、昨年と平年の同月比増えるものと予想される」として「来月も昨年と平年より輸出が増える状況が続くだろう」と見通した。

1-3月期の国別輸出額は米国が5790万ドルで最も多く、続いて中国(5110万ドル)、日本(3440万ドル)、タイ(3420万ドル)の順だった。中国は昨年同期比86.5%増加し、最も大幅な増加率を記録しており、米国は21.6%、タイは15.9%、日本は7.2%それぞれ増えた。

中国に輸出された海苔のほとんどは乾海苔だ。海洋水産部によると、今年1-3月期に中国に輸出された乾海苔は2258トンで、前年同期比97.2%増加し、全体乾海苔の輸出量の40.3%を占めた。輸出額は4629万ドルで139.7%増加した。

味付け海苔の輸出は米国が最大の輸出国だ。今年1-3月期に米国に輸出された味付け海苔は1367トンで、全体味付け海苔輸出量の30.2%を占め、輸出額も30.6%増加した。一方、乾海苔の米国向け輸出量は140トンにとどまった。

海洋水産部の関係者は「中国では韓国ドラマと映画の影響でキムパプ(海苔巻き)ブームが起き、乾海苔の需要が急増し、米国では海苔スナックが根強い人気を集め、味付け海苔の輸出が大きく増えた」と説明した。

今年1-3月期の輸出が大きく増加し、韓国政府が2027年までに目標として掲げた「年間10億ドルの海苔輸出」が予想より早く達成される可能性も提起されている。昨年、海苔の輸出額は9億9700万ドルだった。

海洋水産部関係者は「昨年は海苔輸出物量に比べて金額が大幅に増えたが、今年は物量と金額がともに増えており、10億ドル輸出が可能だと見ている」と明らかにした。

海苔の輸出は好調を見せているが、原材料である生海苔の価格は最近まで低い水準を抜け出せずにいる。

今年の作況が良くなったうえに、海洋水産部の新規養殖場の許可と不法養殖の拡大などの影響で、生海苔の生産量が需要を超過して価格の下落を招いた。1月には漁民が委託販売することができなかった生海苔約6000トンを廃棄することも起きた。

水産業観測センターによると、生海苔の価格は1月に1キロ当たり763ウォン(約75円)で前年同期比52.4%下落し、2月(1439ウォン)、3月(1483ウォン)にもそれぞれ17.5%、42.0%下落した。

反面、乾海苔の価格は10枚当たり1353ウォンで、平年比1.5倍高い水準を維持している。

2025/04/21 13:10
https://japanese.joins.com/JArticle/332795

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