米日実施の台湾紛争ウォーゲームで中国空母が謎の1敗を喫した理由とは

投稿者: | 2025年4月22日

 米国と日本が昨年2月にシミュレーション形式で進めた「キーン・エッジ2024」合同軍事演習で、中国の台湾侵攻を想定したウォーゲームを実施していたと、4月6日に産経新聞が報じました。航空自衛隊所属の戦闘機が台湾海峡を渡ってくる中国の強襲上陸艦隊を対艦ミサイルで攻撃し、中国軍が日本列島西端の与那国島に上陸する等、実戦を想定した作戦指揮訓練を行ったといいます。

 米国と日本が中国の台湾侵攻に備えて合同軍事演習を進めるのは、これが初めてです。陸海空自衛隊を統合して指揮する統合作戦司令部が発足したという前提の下に演習が行われたといいます。台湾有事の際に在日米軍と自衛隊が合同で中国の攻撃を撃退する訓練を行ったのです。

 米国と日本は、来たる2027年に中国の台湾侵攻が行われる可能性に備えて、綿密に準備を進めている様子です。日本は遠距離から中国海軍の艦艇を攻撃できるトマホーク巡航ミサイルなどを米国から入手し、独自開発した極超音速ミサイルの配備も急いでいます。米軍も、早ければ4月中に海軍の最新鋭無人偵察機「MQ4Cトライトン」数機を沖縄の嘉手納基地に無期限配備し、中国軍の動向を監視する-と共同通信が伝えました。

■実戦を想定した連合作戦指揮演習

 産経新聞は、ウォーゲームの一部だけを紹介しました。中国軍は台湾侵攻を始めると同時に長崎県の佐世保基地や山口県の岩国基地へミサイル攻撃を行う、と想定しました。佐世保基地は米海軍第7艦隊所属の大型強襲揚陸艦が配備されている場所です。岩国基地は米海兵隊の航空基地がある場所です。中国が台湾に侵攻するとしたら真っ先に出動する在日米軍の主力部隊が、これらの基地に駐屯しています。

 米軍はすぐさま日本の統合作戦司令部に、台湾海峡を渡る中国軍強襲上陸艦隊への攻撃を要請したとのこと。自衛隊統合作戦司令部は今年3月に発足した組織ですが、昨年2月の演習では、この司令部がすでに発足しているとみなして図上演習を行ったといいます。

 日本は米国の要請を受け入れて航空自衛隊の戦闘機を出撃させ、中国軍の上陸艦隊の輸送艦を攻撃しました。航空自衛隊が保有するF35AとF15Jなどが出撃し、対艦ミサイルを浴びせたのです。航空自衛隊は、独自開発した空対艦ミサイルASM2とASM3などを持っており、ノルウェーのコンスベルグ社から導入した空対艦巡航ミサイルJSM(Joint Strike Missile)なども運用します。

2025/04/22 07:00
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/04/21/2025042180004.html

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