トランプ政権の「中国規制」で利益…韓国太陽光産業、株価2倍に上昇(1)

投稿者: | 2025年5月11日

しばらく暗雲が立ち込めていた韓国の太陽光業界に再び日が差している。ハンファソリューションの株価は昨年末の1万5000ウォン台から今月には3万ウォン台へと2倍ほど上がった。最近の業績好調による影響だ。OCIホールディングスも雰囲気が改善した。核心輸出市場である米国でトランプ政権が太陽光発電に友好的な政策を推進しており、太陽光モジュールの需要が増加していること加え、競争相手である中国が強力な規制により打撃を受けることが有力になったことで韓国の利益が期待される。

ハンファソリューションは先月末に、1-3月期に売り上げが3兆945億ウォン、営業利益が303億ウォンを記録したと公示した。前年同期より売り上げは31.5%増え、営業利益は黒字に転換した。当初証券業界では、ハンファソリューションが1-3月期に600億ウォンほどの営業損失を出すものと予想していた。ハンファソリューション関係者は「米国の住宅用太陽光事業で1-3月期に前年同期比22%の成長を記録したのに力づけられたもの。2035年まで年平均8%の成長が続くと期待する」と明らかにした。予想していなかったサプライズ業績に投資家は買い攻勢でこたえた。

 OCIホールディングスも1-3月期に売り上げ9465億ウォン、営業利益487億ウォンと善戦した。前四半期より売り上げは10.8%増え、営業利益は黒字に転換した。サムスンアクティブ資産運用のキム・ヒョシク氏は「今年に入り米国内で太陽光モジュール販売価格が上がっており、4-6月期にもさらに上がることが予想される。こうした変化が企業の業績に肯定的な影響を及ぼしている」と分析した。OCIグループは2008年にポリシリコン生産、ハンファグループは2010年にハンファソーラーワン買収で太陽光事業を本格的に始めた。

太陽光モジュールは太陽光産業で最終生産される完成品だ。最初に精製されたシリコンを単結晶形態にして原材料であるポリシリコンを生産し、次にこれを薄く切断してウエハーを作る。このウエハーに電気を作るセルが取り付けられ、そのセルをひとつにつなぐ製品がモジュールだ。韓国の太陽光産業の核心輸出市場は米国で、核心輸出品目がモジュールだが、その需要が増えて販売価格も上がっており、2社の業績が反騰している。業界によると、米国内の太陽光モジュール生産規模は昨年の40ギガワットから今年は50ギガワット、来年は56ギガワットに増加すると予想される。

◇米太陽光市場、中国企業のシェア70%に

韓国太陽光産業はこの数年間にわたり業績不振による沈滞期を体験した。2023年に韓国太陽光産業協会が危機感の中で「韓国政府が太陽光産業の生態系を保護し育成するための政策転換と対策作りに努力しなければならない」という立場を公式発表したほどだ。太陽光は世界的な流れだったカーボンニュートラルと再生可能エネルギー発電拡大政策に力づけられ脚光を浴びた発電源だ。石炭火力よりも発電単価が昨年基準で2分の1以上安く、2011年の東日本大震災で安全性に疑問符がついた原発よりも安全な親環境発電源と認識されるためだ。しばらく世界的に需要が急増し「韓国太陽光産業が新たな有望輸出産業に成長中」という評価が出ている理由だ。

2025/05/11 11:45
https://japanese.joins.com/JArticle/333600

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