外国人投資家の眺める韓国経済展望、暗鬱…成長率0.8%

投稿者: | 2025年5月11日

 韓国経済を眺める外国人投資家の目線が前例のない速度で低くなってている。来年も潜在成長率水準を大幅に下回るだろうという展望が大部分だ。

 11日、国際金融センターの集計によれば、主要外国投資銀行(IB)8行が提示した今年の韓国の経済成長率展望値は4月末基準で平均0.8%だった。3月末の平均1.4%から1カ月で0.6ポイント下方修正したのだ。全8行のうち6行が1%未満の成長を、2行はぎりぎり1.0%の成長を予想した。韓国銀行(韓銀、2月展望1.5%)と韓国政府(1月展望1.8%)の従来の展望とは差が大きい。

 ゴールドマンサックス(1.5→0.7%)は従来の展望値の半分以下に下げ、シティ(1.2→0.6%)と香港上海銀行(HSBC、1.4→0.7%)は半分に下げた。2月、外国投資銀行の中で初めて0%台の成長率を提示したJPモルガンは最も低い0.5%と予想した。

 外国投資銀行の展望値下方修正は先月24日、韓国銀行が今年第1四半期(1~3月)にマイナス成長(直前四半期比-0.2ポイント)の成績表を発表したことで加速がついた。韓国の第1四半期の成長率は主要国の中で最下位水準だ。韓国銀行の集計によれば、現在までに公式データが発表された経済協力開発機構(OECD)19会員国の中で最も低い。アイルランド(3.22%)が最も高く、カナダ(0.4%)、イタリア(0.26%)、ドイツ(0.21%)、フランス(0.18%)など主要先進国の大半がプラス成長率を示した。関税戦争を触発した米国が第1四半期にマイナス成長(-0.07%、年間基準-0.3%)したが、韓国よりは下落幅が小さかった。日本と英国はまだ成長率を公式発表していないが、ブルームバーグの展望値はそれぞれ-0.1%、0.6%で韓国より高い。

 今年だけでなく、来年の経済見通しも日増しに暗くなっている。外国投資銀行8行が提示した来年の韓国の経済成長率展望値は、3月末の平均1.8%から4月末平均は1.6%へと0.2ポイント悪化した。韓銀の今年2月の展望値(1.8%)を下回る。バークレー(1.8→1.4%)、バンク・オブ・アメリカ(2.0→1.3%)、シティ(1.6→1.3%)、JPモルガン(2.0→1.9%)、香港上海銀行(1.9→1.4%)など半分以上が展望値を下げた。

 韓国銀行は29日に発表する修正経済展望で今年の成長率展望を大幅に下げると予告している。国策研究機関である韓国開発研究院(KDI)は14日、修正見通し(2月の見通し1.6%)を発表する。

2025/05/11 18:54
https://japan.hani.co.kr/arti/economy/53163.html

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