韓日外交問題にまで発展した忠清南道瑞山(チュンチョンナムド・ソサン)浮石寺(プソクサ)の金銅観世音菩薩坐像が日本の観音寺にいよいよ移される。11日、福岡空港を経て12日に対馬島に渡っていく予定だ。高麗時代に製作されて浮石寺に祀られていた仏像は倭寇によって略奪されたものと推定される。その後600余年以上にわたり対馬の観音寺に安置されていた仏像は、2012年10月韓国人窃盗グループによって盗難に遭った後、韓国内に密搬入されたが、翌年警察に摘発されて所有権紛争に発展した。
浮石寺は仏像の元の所有者であることを主張して日本に返す必要がないという立場であり、これに対して世論も同調して2017年大田(テジョン)地方法院(地裁)は仏像を浮石寺に引き渡すよう判決を下した。だが、日本側の反発で2023年2月に開かれた2審で大田高等法院(高裁)は仏像を日本に返還するよう判断し、同年10月に開かれた大法院(最高裁)でも日本の所有権を認めた。
この判決によって浮石寺側は日本の観音寺に仏像を返すことで最終的に合意するが、親見法会を開いて仏像に対する儀式を行いたいという立場を伝えて観音寺もこれを承諾した。浮石寺は今年1月25日から5月5日まで「647年ぶりに故郷に戻ってきた金銅観世音菩薩坐像が再び我々の元から離れるが、100日間は我々の元にある予定」としながら最後の別れのための法会を開いた。
金銅観世音菩薩坐像は50年余り前の1973年長崎県の文化財に指定された。1988年浮石寺が仏像の所有権を主張して返還を要求して拒絶されていた。小規模な寺院である観音寺は仏像を祀った後、対馬博物館側に移して保管する計画だという。
2025/05/12 08:28
https://japanese.joins.com/JArticle/333616