全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領の顔がプリントされたトートバッグが中国系通販サイトで販売され、市民団体の抗議を受け販売中止になったことが分かった。
5・18記念財団が12日に明らかにした。同財団は全斗煥・元大統領の写真を使った商品の販売禁止を求める文書を9日にアリエクスプレス・コリア(以下、アリ)に送付したという。
アリでは今月8日から、米国のアウトドアブランド「THE NORTH FACE(ザ ノースフェイス)」をもじった「THE SOUTH FACE」のロゴと全斗煥・元大統領の顔写真がプリントされたキャンバス地のトートバッグを販売し始めた。
販売者はこのバッグについて「クリエーティブなキャンバスバッグ」と紹介。実際にこのバッグには2000件を超える購入者レビューが書き込まれており、人気を集めているとみられる。
5・18記念財団は「全斗煥・元大統領の写真を使ったバッグは5・18民主化運動(光州事件)など韓国の民主主義の歴史を歪曲(わいきょく)し、侮辱する行為だ」と批判した。さらに「日本の旭日旗やナチス・ドイツのシンボルであるハーケンクロイツ(かぎ十字)と同じように、全斗煥・元大統領の写真や商品が流通してはならない」「問題の商品の販売禁止と関連規定の点検を求める」と主張した。
現在、この商品の販売ページはアリから削除されている。
ミン・ヨンビン記者
2025/05/16 09:20
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/05/14/2025051480139.html