ベトナムで開催された韓国の外国人労働者雇用許可制の選抜過程に、数万人の希望者が殺到した。
VNエクスプレスなど現地メディアが6日、報じた。それによると、5日にハノイ市内の学校で開催された韓国語能力試験を約7900人が受験したという。この試験は、韓国の雇用許可制を利用して就労する人を選ぶ過程の一部だ。今後はダナンとホーチミンでも同じ試験が行われる予定で、それぞれ1万1700人、3200人が受験の申し込みを済ませているという。
ベトナムの海外労働センターが作成した資料によると、今年中に雇用許可制を通じて韓国に派遣されるベトナム人は約8000人で、選抜過程には約2万8000人が殺到した。このように人気が高まっている理由は、韓国で働けばベトナムの何倍もの賃金を受け取れるからだ。
昨年10月現在で、ベトナム出身労働者65万人が40カ国以上で働いており、年間約40億ドル(約5700億円)を母国に送金している。このうち韓国国内で働くベトナム人労働者の所得は月1600-2000ドルで、日本(月1200-1500ドル)を上回って最も高かった。
ハノイの試験会場で会ったチョン・ティー・ハンさん(女性)は現在、肉体労働で月に1200万ドン(約6万6000円)を稼いでいるとして「韓国の農村に就職すれば収入は現在の4倍に増える」と期待感を示した。その上で「試験に合格したら足を一歩踏み入れたのと同じ」と言った。
外国人季節労働者制度を利用して韓国で就業したベトナム人労働者の数も、2022年の433人から昨年は2157人へと大幅に増えた。30代のウンウイェン・ドゥク・タムさん(男性)はベトナムのコンビニエンスストアで月に750万ドン(約4万1300円)を稼いでいたが、韓国の農村では一日9万ウォン(約9200円)をもらっていた。生活費を除いても毎月110万-137万ウォンほど貯金することができた。
ウンウイェンさんは「労働契約期間は6カ月しかないが、給与が非常によかった」と話し、半年間で1億3000万ドン(約72万円)稼いで帰国したと明かした。このプログラムは労働者側がパスポート・ビザ・健康診断の費用と飛行機代を負担するだけでよく、仲介手数料がないため、費用負担が少ないとして人気が高まっていると当局は説明した。
ムン・ジヨン記者
2025/05/16 08:00
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