◆「アメリカドラマ」に続き、トルコ、タイのドラマ制作も模索=韓国の制作会社が作ったアメリカドラマもある。スタジオドラゴンは米国の制作会社「スカイダンス・メディア」との共同制作を通じて2023年ドラマ『ビッグ・ドア・プライズ〜人生の可能性、教えます』シーズン1をOTT「アップルTV+」を通じて公開し、昨年にはシーズン2を公開した。コンテンツ制作会社の領土拡張の試みは続く。SLLは先月発表した今年の事業推進戦略で、「米国、日本のほかにも、トルコ、タイなど海外の制作会社との共同制作のチャンスを模索している」と明らかにした。
韓国制作会社の海外進出に対して、大衆文化評論家のキム・ギョソク氏は「韓国の景気が停滞し、その影響がドラマ市場にも及び、制作会社が現地化を通じて海外市場の活路を開拓する必要性を感じている」と分析した。また「特に、若年層を中心にかつてのような反日感情が多く消えている状況で、比較的に穏やかなドラマを好む日本市場での経験が過度にジャンルもの(サスペンス、ファンタジー、ミステリー、犯罪などを描いたドラマ)に依存する韓国ドラマ市場に多様性を吹き込むシナジー効果を生むことができると思う」と期待を示した。
ミュージカル分野でも現地化を通じた海外進出事例が現れている。ミュージカル制作会社「ODカンパニー」のシン・チュンス代表がリードプロデューサーを務めたミュージカル『グレート・ギャツビー』は昨年と今年、それぞれ米国ブロードウェイと英国ウェストエンドで公演を行った。これまで海外に進出した韓国ミュージカルの場合、韓国俳優が舞台に上がった反面、この作品は韓国ミュージカルだが現地観客の感情と好みを考慮して外国人俳優が英語で演技する。
順天郷(スンチョンヒャン)大学公演映像学科のウォン・ジョンウォン教授は「『明成皇后』などの場合、韓国での公演を事実上そのまま移して海外に進出したものとは異なり、『偉大なギャツビー』は韓国制作会社が海外で現地システムを適用して制作した作品」とし「K-ミュージカルが通じるか意見が分かれるかもしれないが、様々な方式の海外進出事例が作られるのは望ましい」と評価した。
2025/05/22 12:03
https://japanese.joins.com/JArticle/334083