韓国のコンビニエンスストア業界が海外領土拡張にスピードを出している。世界で最初にコンビニが誕生した米国と、「コンビニ王国」の日本に進出するなど、本場への進出の意向を示した。世界的トレンドに足並みをそろえた自社ブランド(PB)商品と特色ある食品のような韓国コンビニの成功公式を海外にもつなげていく戦略だ。
コンビニのCUを運営するBGFリテールは米ハワイに進出する。同社は27日、ハワイ法人を設立し、現地企業WKFが設立した「CUハワイLCC」とマスターフランチャイズ契約を締結したと明らかにした。現地企業にブランド使用権限、店舗開設、事業運営権などを付与する代わりにロイヤルティーを受け取る構造だ。
BGFリテール関係者は「1927年に世界初めてのコンビニ(セブンイレブン)が登場した米国に韓国コンビニが逆進出することに大きい意味がある。ハワイは年間1000万人の観光客が訪れる代表的なリゾート地であるだけにコンビニ需要が非常に大きい」と話した。ハワイのコンビニ市場は70店ほどを展開するセブンイレブンが事実上独占しているが、施設が古くなっているという評価が出ている。
CUはのり巻きや即席めんなど海外観光客に人気がある韓国食品とハワイの料理であるポキ、ロコモコなどを基盤とした現地化メニューを準備中だ。延世牛乳のクリームパンのように韓国で大きな人気を得たPB製品も販売する計画だ。CUハワイ1号店は10月に開店の予定だ。
GSリテールもコンビニ「GS25」の差別化商品で日本に進出する。今月中旬にディスカウントショップのドン・キホーテ400店に専用コーナーを設置してだ。「ネットフリックスジャンボポップコーン」「イカゲームダルゴナクッキー」など同社が展開するPBブランド「ユーアス」の商品など10種類ほどが日本のドン・キホーテで販売中だ。GSリテールは今回の輸出をはじめ日本市場での流通ネットワークを拡大していく計画だ。
7年前から始まったコンビニ業界の海外進出は最近の韓流ブームに乗り実を結んでいる。GS25は2018年にベトナムに進出し355店を、2021年にはモンゴルに進出し274店を展開する。両国で1-3月期に497億6500万ウォン(約52億円)の売り上げを記録した。
2018年にモンゴルに進出し480店、2021年にマレーシアに進出し160店を展開するCUは昨年3月にカザフスタンに進出し1年間で40店をオープンした。CUのモンゴル事業パートナーであるプレミアムネクサスは2021年にモンゴル証券取引所に上場したのに続き、昨年上半期に初めて黒字転換するなど成長を継続している。
韓国のコンビニ業界が海外に目を向ける理由は内需市場飽和の影響だ。産業通商資源部によると、1-3月期のコンビニ売上額は前年同期より0.4%減った。コンビニが四半期基準でマイナス成長を記録したのは2013年に統計作成を始めてから初めてだ。昨年にはコンビニ店舗数も5万5194店に減少した。
コンビニ業界関係者は「韓国コンビニの多様な即席食品とPB商品が海外顧客にも良い反応を得ている。韓国食品の影響力が大きい国であるほど韓国コンビニの競争力が大きいものと期待する」と話した。
2025/05/28 08:20
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