もう一時の流行ではなくなった…日本Z世代の日常になった「韓流」(1)

投稿者: | 2025年6月16日

高級住宅街の東京西麻布地域は美食エリアとしても有名だ。洗練された雰囲気の高級レストランが立ち並ぶこちらに構えている「タッカンマリ」の店には夕方になれば若者たちで込み合う。内部には「たくさん食べて」「飲もう」「大酒飲み」「私が手渡したサム(肉をくるむ野菜)がソムになる(付き合うきっかけになる)なんて」などハングルで書かれた言葉が少し合わない気もするが、妙な韓国的な雰囲気を醸し出している。

東京恵比寿のある店では、店先に水槽を設置してイイダコを入れておき、客から注文が入ればこれを水槽から取り出してその場でさばく「タンタンイ」(イイダコのぶつ切り刺し身)を出す。

 この2つの店の店主はどちらも日本人だ。メニューは韓国語の発音そのままで日本語で書かれている。店員にタンタンイを販売することになった経緯を聞いてみると、「板長が韓国で料理を学んできた」とし「日本ではイイダコは馴染みが薄いが、客の反応は上々」と話した。

セリ(韓国語では「ミナリ」)は日本でよく使われる食材料ではない。それでも韓国に観光を来て「ミナリのサムギョプサル」を食べた人々がソーシャルメディア(SNS)に写真やコメントを載せ始めると最近日本ではセリを前面に出したサムギョプサルの店が人気を集めたりもしている。東京のコリアンタウン、新大久保のある食堂は昼休みから長い行列ができていた。1時間待ちは基本だという。店を訪れる客はセリのことを韓国語でそのまま「ミナリ」と呼んだ。20代女性のハセガワさんは「韓国的な雰囲気が充満している新大久保を頻繁に訪れる」とし「韓国食堂で食事をした後、KーPOPアイドルのグッズを買いに店を見て回る面白さにすっかりハマっている」と話した。

新大久保商圏はコロナ禍を経たものの、よく耐えたという評価が多い。新宿韓国商人連帯会の議調査によると、2017年396軒だった韓国店舗数は2022年には634軒へとむしろ大きく膨らんだ。現在は約700軒へと増えたという。商人連合会のチョン・ジェウク会長は「コロナ禍期間、営業制限が解除されたものの韓国旅行に行けない日本若年層が韓国に来たような気分になるため新大久保を訪れる場合が多かった」とし「廃業したケースも多くなく、その後商圏が活性化して賃貸料も大きく上昇した」と話した。

K-POP、Kドラマなど韓国文化に対する関心は食だけにとどまらず、ファッションにも自然に溶け込んでいる。韓国ファッションブランドが次々に進出し、繁華街で韓国ブランド衣類を着た人々に接することも特別なことではなくなった。

ストリートファッションブランド「thisisneverthat」はコロナ禍時期にファッション聖地・原宿に進出した。当時、周辺の店の廃業が相次ぎ、賃貸料が安くなったことを機会に果敢に日本市場開拓に挑んだのだった。2022年10月に最初の店舗をオープンしてから、大阪に2店舗目を出したが、進出から2年の昨年、日本で130億ウォン(約14億円)の売上を上げた。今年は200億ウォン台の売上を予想している。同社のジョナサン共同代表は「(韓国)ストリートファッションブランドにとって原宿進出は夢のような話だった」とし「日本から国際配送によって品物を注文するところを見て、出店して本格的な海外事業を始めることになった」と話した。

2025/06/16 13:54
https://japanese.joins.com/JArticle/335060

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