昨年韓半島(朝鮮半島)の大気中の温室効果ガス濃度は、観測以来、最も高い値を記録した。韓半島の温室効果ガス濃度は全地球の平均を上回っていることが分かった。
韓国気象庁傘下の国立気象科学院が30日に発刊した「2024地球大気監視報告書」によると、昨年韓半島の二酸化炭素背景濃度(均質に混合された大気状態で測定された濃度)平均は429.2ppmで歴代最高値を更新した。これは全地球平均濃度(422.8ppm)に比べて6.4ppm(1.5%)高い水準だ。
韓半島大気監視測定所は安眠島(アンミョンド)、高山(コザン)、鬱陵島(ウルルンド)など3地点だ。安眠島で測定された二酸化炭素価格は430.7ppm、高山と鬱陵島はそれぞれ429.0ppm、428.0ppmを記録した。3地点ともすべて最高値を更新した。
特に安眠島は前年より3.1ppm増加して最近10年(2015~2024年)間で2番目に大きな年間増加幅を記録した。昨年の二酸化炭素増加の値は世界的に急激に高まった。米国海洋大気庁(NOAA)によると、昨年の全地球平均濃度上昇幅(3.4ppm)幅が最近10年間で最も大きいことが明らかになり、10年平均濃度増加幅(2.4ppm)に比べても相当高い水準だ。
メタン(CH₄)、亜酸化窒素(N₂O)、六フッ化硫黄(SF₆)など他の温室効果ガスも最高値を更新した。メタンの昨年3カ所平均背景濃度は2021ppbで全地球平均濃度(1930ppb)に比べて91ppb(5%)高い水準だ。亜酸化窒素と六フッ化硫黄の背景濃度(339.5ppb、12.2ppt)はどちらも全地球平均濃度より1.8ppb(0.5%)高かった。
韓国気象庁は国連傘下の世界気象機関(WMO)の地球大気監視プログラム(GAW)の一環として1997年から韓半島の気候変動原因物質などを3カ所の地点〔安眠島、高山、鬱陵島・独島(トクド、日本名・竹島)〕で観測している。立体的な観測のために気象航空機(高度3~8キロメートル)と気象観測船を利用している。具体的な観測内容は気象庁気候情報ポータル「ヌリチプ」(www.climate.go.kr)で確認することができる。
2025/06/30 14:51
https://japanese.joins.com/JArticle/335661