トランプ関税の余波も…韓国、6月の輸出4.3%増 半導体輸出が過去最大

投稿者: | 2025年7月1日

米トランプ政権の関税の余波にもかかわらず、6月の韓国の輸出が前年同月比4.3%増となり、1カ月ぶりに増加に転じた。

産業通商資源部が1日に発表した6月の輸出入動向によると、6月の輸出額は598億ドルと、同月基準で過去最高となった。これは半導体や自動車など主要品目の輸出好調が要因に挙げられる。

 15大主力品目のうち半導体の輸出は前年同月比11.6%増の149億7000万ドルで、同月基準の過去最高となった。半導体の輸出は2月に小幅減少した後、3月からは高帯域幅メモリー(HBM)など高付加価値製品の需要と価格上昇で4カ月連続で増加している。

自動車輸出も63億ドルと、同月基準で過去最高となった。米国への輸出は関税の影響で減少したが、電気自動車中心の欧州連合(EU)への輸出と中古車の輸出が増えた。

このほかバイオヘルス(36.5%増、16億6000万ドル)、船舶(63.4%増、25億ドル)、コンピューター(15.2%増、13億ドル)、自動車部品(2.4%増、18億ドル)など15大主力品目のうち6品目の輸出が増えた。半面、石油製品(2.0%減、36億2000万ドル)、石油化学(15.5%減、33億6000万ドル)など国際原油価格下落の影響で減少した。

地域別の輸出は対米輸出が112億4000万ドルで前年同月比0.5%減、対中輸出も2.7%減の104億2000万ドルだった。半面、ASEAN(2.1%増、97億6000万ドル)、EU(14.7%増、58億ドル)、インド(2.3%増、15億8000万ドル)、独立国家共同体(CIS、18,5%増、11億ドル)、中南米(3.3%増、24億ドル)、日本(3.0%増、25億ドル)、中東(14.8%増、19億ドル)、台湾(31.0%増、43億4000万ドル)などへの輸出は増加した。

6月の輸入は前年同月比3.3%増の507億2000万ドルだった。原油・天然ガスなどエネルギーの輸入が14.7%減の85億5000万ドルで、半導体装備など非エネルギー輸入は7.9%増の421億7000万ドルだった。これを受け6月の貿易収支は90億8500万ドルの黒字となった。これは2018年9月以降で最大規模。貿易収支は2023年6月から黒字基調が続いている。

今年上半期の輸出額は3347億ドルと、前年同期比0.03%減でほぼ同じ水準だった。上半期の半導体輸出はHBMやDDR5など高付加製品の需要とメモリー価格の反騰で11.4%増の733億ドルとなり、上半期基準で過去最高を更新した。

半面、自動車輸出はハイブリッド車の輸出好調にもかかわらず、米国の関税と現地生産拡大の影響で1.7%減の364億ドルにとどまった。

上半期の地域別輸出は対米輸出が3.7%減の622億ドル、対中輸出が4.6%減の605億ドルだった。輸入は前年同期比1.6%減の3069億ドル、上半期の貿易黒字は278億ドルとなり、前年同期比48億ドル増えた。

安徳根(アン・ドクグン)産業通商資源部長官は「上半期の輸出は米国の関税措置、グローバル景気鈍化、中東事態など不確実性の中でも前年水準を維持し、新政権が発足した6月には過去最高を更新してプラスに転換した」とし「政府は韓米間の貿易交渉に総力対応し、貿易金融の供給と代替市場の発掘など輸出支援案を迅速に用意する計画」と明らかにした。

2025/07/01 15:41
https://japanese.joins.com/JArticle/335719

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