7日に開幕するEAFF(東アジアサッカー連盟)E-1サッカー選手権2025の「ハイライト」は、15日に竜仁ミルスタジアム(京畿道竜仁市)で行われる韓国と日本の直接対決だ。3年ぶりに行われるサッカーの韓日戦。直近の試合(2022年7月・名古屋)では韓国が0-3で完敗した。サッカー男子韓国代表チームの洪明甫(ホン・ミョンボ)監督(56)は6日、公式記者会見で、「目標は全勝優勝」と、日本の森保一監督(56)も「優勝を目指す」と語った。
両監督はこの十日前の先月26日、千葉県内の日本サッカー協会(JFA)夢フィールドでスーツ姿で会っていた。韓日両国の国交正常化60周年を記念して、日本の共同通信が主催した特別対談の場だった。この対談で森保監督は「韓国のサッカーは一番先にアジアのトップに到達し、日本がこれを追撃した」「日本のサッカーが成長し、今では韓国とライバルになり、仲間としてアジアをリードすることができてうれしい」と語った。洪明甫監督は「韓国のサッカーも最近の日本の成長を大きなモチベーションにしている」と言った。大韓サッカー協会は「韓日サッカー代表チームの監督が公の場で対談したのは初めてだ」としている。
生まれ年が1年違いの洪明甫監督と森保監督は選手時代、両国を代表する名MFとして何度も対戦した。 国際Aマッチの他にも、洪明甫監督が1997年から2001年までJリーグ(日本プロサッカー)のベルマーレ平塚や柏レイソルで活躍していた時、森保監督と対戦している。
国家代表チームの監督になった2人が覚えている最も印象的な韓日戦はいつのものだろうか。洪明甫監督が挙げたのはカタール・ドーハにおいて日本に0-1で敗れた1993年のワールドカップ(W杯)アメリカ大会アジア最終予選だ。韓国はこの時、日本に負けたもののW杯本大会には出場できたが、日本は出場を逃した。森保監督が挙げたのは韓国で行われた1998年W杯フランス大会予選で、日本が2-0で完勝した試合だ。森保監督は当時、日本代表選手ではなかったが「W杯に出場するには韓国という高い壁を越えなければならなかったが、実際に越えることができて感慨深かった」と語った。
両監督が共に挙げた韓日戦は2012年ロンドン五輪の3位決定戦だった。洪明甫監督率いる韓国代表チームが朴主永(パク・チュヨン)、具滋哲(ク・ジャチョル)の連続ゴールで銅メダルを獲得した試合だ。森保監督は「世界トップを競う舞台で両国が対決するということ自体がうれしかった」と言った。
同日の対談では、「2002韓日共催W杯」も話題になった。洪明甫監督は「両国が一緒にW杯を開催し、一緒に16強(決勝トーナメント)に進出できてうれしかった」と言った。森保監督は「日本が脱落した後、韓国はアジア代表として誇れる戦いをしてくれた」と語った。洪明甫監督は日本が決勝トーナメントで敗れると、当時のフース・ヒディンク韓国代表監督が選手たちを緊急招集した裏話を紹介した。ヒディンク監督は「日本が脱落したからといって、『韓国もこれだけできればいいだろう』という考えは持つな。我々の目標はさらに上の所にある」と激励したそうだ。
指導者としての使命を問う質問にも、2人はよく似た言葉で答えた。洪明甫監督は「選手全員がユニホームの背中側の名前より、胸のチームエンブレムを重視する団結力が重要だ」と、森保監督は「一人一人の価値観を尊重するが、一つになって戦うチームにならなければならない」と答えた。
対談の最後のテーマは2026年W杯北中米大会だった。約1年後に迫った世界最大規模のサッカー大会だ。森保監督は「今の成績を見ればとんでもない話かもしれないが、一戦ずつ集中して戦えば優勝も不可能ではない」「2002年に準決勝まで進んだ韓国を見てきたので、なおのことよく分かる」と言った。洪明甫監督は「韓国もこれまで行ったことのない所に行くのが目標だ」と語った。
金東炫(キム・ドンヒョン)記者
2025/07/07 09:20
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