日本の関東大震災における朝鮮人虐殺事件と5・18民主化運動を国家暴力の観点から分析し、歴史・心理的和解方案を模索する学会が開かれる。
国際和解学会は14~18日、ソウル大学校ホアム教授会館で「国際和解学会2025ソウル大会(IARS 2025 Seoul Conference)」を開く。今回の学会は研究者たちが「対立と紛争以後の正義回復・和解をテーマに、学際間研究成果を共有する国際的なコンファレンス」。「和解学」の研究者たちが2020年に設立した国際和解学会は大陸別に順番に大会を開く。ソウル大会は6回目。
社団法人心理健康研究所はソウル大会翌日の15日午後4時30分、「国家暴力と歪曲、そして和解-関東(大震災における)朝鮮人虐殺と5・18民主化運動を中心に」というテーマの特別セッションを行う。財団法人シアルが主管する今回の特別セッションは「国家暴力再発防止と和解の方法を歴史的・心理学的観点から眺望する場になる」とみられる。
5・18記念財団のイ・ジェウィ研究委員は「5・18民主化運動の歪曲と和解案」をテーマに発表する。今回の発表は「この45年間、5・18歪曲の実態を時期別に調べ、真の和解の方法を模索するための文」だ。イ研究委員は「今回の発表で5・18社会的記憶の歪曲様相を正すための政策と市民社会の役割を提示する」と語った。
市民研究者のパク・チョニル氏は「国家暴力の観点から見た関東大虐殺と5・18」をテーマに発表する。1923年9月、日本関東大震災当時、日本人自警団と軍と警察などが6千人以上の朝鮮人を残酷に殺害した。当時、日本政府と警察は「朝鮮人が放火・暴動を起こした」というデマを放置したり助長したが、まだ謝罪を回避している。パク氏は「国家暴力と虐殺の相互関連性を改めて見直し、このような歴史を繰り返さないためにどのような社会的環境と条件を備えなければならないのかを問いかけたいと思う」と語った。
心理健康研究所のキム・ソグン所長は「国家暴力歪曲と和解の心理的メカニズム」をテーマに取り上げる。キム所長は認知不調和、権威への服従、集団偏向など歪曲の心理的原因と回復のための共感、道徳的責任、回復的正義のような心理的要因を中心に分析する文を発表する。建国大学人文学研究院のキム・ジョンゴン研究教授が討論者として参加する。特別セッションの司会を務めるオ・スソン心理健康研究所顧問(全南大心理学科名誉教授)は「国家暴力の記憶と真実を正し、被害者中心の和解可能性を模索する学術交流の場になることを願う」と語った。
2025/07/13 19:39
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/53721.html