韓国外相「技術集約産業を発展させた中国、韓国にとって深刻な挑戦」

投稿者: | 2024年5月14日

 外交トップで6年半ぶりに中国北京を公式訪問したチョ・テヨル外相が13日、中国で活躍する韓国の企業家らと面会し、「韓中関係の変化が深刻な挑戦になっている」として、「多様なレベルで(中国との)意思疎通を強化していく」と述べた。

 13~14日の2日間の日程で北京を訪問したチョ外相はこの日午後、中国の王毅外相兼共産党中央政治局委員との会談に先立ち、午前に北京のある飲食店で、サムスン、現代自動車、SK、CJなど、中国に駐在する韓国企業の代表10人との対話の場を設けた。

 チョ外相はこの日の冒頭発言で、「最近の対外条件は、高度な技術を中心に米中競争が激しくなるなか、地政学的な不安要素まで重なり、かなり難しい状況」だとしたうえで、「韓中間の強い相好依存性は、これまで両国経済がともに成長して繁栄する原動力でもあったが、それだけにリスクをはらんでいるという両面性を有するため、そのような変化に影響を最も強く受けざるをえないと考えている」と述べた。チョ外相はさらに「しかも、中国経済が技術集約型の産業構造に代わっていて、両国の経済関係も、過去の相互補完的なパートナーから、今では競争関係に変わっている」として、「こういうものも、私たちにとって深刻な挑戦になっていると考えている」と述べた。

 チョ外相は「韓中関係が一歩ずつの前進する姿を示せるよう、私は今回の訪問で最善をつくそうと思う」としたうえで、「近く予定される韓中日首脳会議をはじめ、多様なレベルでの意思疎通を強化していく予定」だと述べた。

 チョ外相は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の外相としては初めて、2017年11月のカン・ギョンファ元外相の北京公式訪問以来、韓国の外交トップとしては6年6カ月ぶりに中国を公式訪問した。チョ外相の訪中に続き、26~27日には韓国で尹統領と中国の李強首相、日本の岸田文雄首相が参加する韓中日首脳会議が開かれる予定で、これまで冷え込んでいた韓中、韓中日関係がどの程度改善されるか注目される。

 チョ外相はこの日、出国前に金浦(キンポ)空港で韓国の記者団に「王毅外相と率直かつ深みのある対話をする」として、「厳しい地政学的な環境のなかで、両国関係増進の方法はもちろん、朝鮮半島問題や地域グローバル情勢に関する戦略的な意思疎通を活性化するための重要なきっかけになるだろう」と述べた。

 チョ外相は、中国との経済問題など両国間の問題をはじめ、北朝鮮核問題などの朝鮮半島問題、北朝鮮・ロシア間の軍事協力などの地域・国際問題など、韓中間にある問題全般について、王毅外相と議論する予定だ。チョ外相は北朝鮮問題について、「数年間で地政学的な環境が大きく変わり、進展に困難があるのは事実」だとしながらも、「中国がどのようにより積極的な役割を果たすのか深く議論する」と述べた。チョ外相は2016年、高高度防衛ミサイル(THAAD)システムの配備以降、余波が続いている「限韓令」についても「大きい脈絡のなかで関連の問題を協議するつもり」だと明らかにした。

2024/05/13 15:20
https://japan.hani.co.kr/arti/international/cn_tw/50003.html

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