在日同胞韓国代表の許海実、夏季ユニバーシアード2連覇…「次の目標は名古屋で金」

投稿者: | 2025年7月24日

韓国柔道の看板選手、許海実(ホ・ミミ、23、慶北体育会)が2025ライン・ルール・ワールドユニバーシティゲームズ夏季大会で2連覇を達成した。

許海実(ホ・ミミ)は24日(日本時間)、独エッセンのメッセエッセンハルレで行われた柔道女子57キロ級決勝戦で、ハンガリーのロザ・ギエルティアス(23)に背負投げで一本勝ちし、金メダルを獲得した。2年前の成都大会を制した許海実は大会2連覇となった。許海実は「2連覇を達成できてうれしい。昨年のパリオリンピック(五輪)以降、肩の治療とリハビリで試合感覚がかなり落ちていたが、今回の優勝で自信を取り戻した」と話した。

 許海実は始終余裕のある表情で力と技術で相手を圧倒した。抑え込みでそれぞれ技ありと有効を奪った許海実は背負投げで一本勝ちした。ギエルティアスは許海実の一方的な攻撃を防ぐばかりで、実力差を実感したような表情だった。今大会を最後に許海実は今年の主な国際大会日程を終えた。許海実は帰国後しばらく休んだ後、来年の名古屋アジア競技大会に向けて本格的な練習に入る予定だ。

プレースタイルがライバルにほとんど露出しただけに、新しい技を磨くことが最優先となる。許海実は「今の最も大きな目標は来年日本で開催されるアジア競技大会。必ず金メダルを取りたい」とし「そのためには今より新しい技と変則的なスタイルを身につけなければいけない。多くの努力をしている」と語った。

許海実は在日同胞の柔道韓国代表選手だ。日本でも屈指の有望株だった。しかし「孫が太極マークを付けることを望む」という祖母の遺言により2022年、生まれ育った日本を離れて韓国に来た。韓日二重国籍だった許海実は日本国籍を放棄した。当初は独立活動家の許碩(ホ・ソク)先生(1857-1920)の子孫として注目された。

一日も欠かさず黙々と汗を流した許海実は結局、実力も立証した。昨年の世界柔道選手権で韓国女子選手では29年ぶりに金メダル(女子57キロ級)を首にかけた。続いて2024パリ五輪で銀メダル(女子57キロ級)と銅メダル(混合団体)を獲得し、柔道を越えて韓国スポーツの看板選手に定着した。アジア競技大会の個人戦出場は来年の大会が初めてとなる。

ちょうど今年は光復(解放)80周年、韓日国交正常化60周年を迎える年だ。マットの外でも活躍することを望む許海実は所属チームの監督で柔道女子韓国代表チームのコーチであるキム・ジョンフン監督に「スポーツを通じて韓日両国の懸け橋の役割をしたい」という話をよくする。実際、これに関連する電話が一日に数十件もあるという。許海実は「韓国に来た当時はまだ韓国について何も知らなかった。その後、独立闘士の子孫という事実を知ることになり、韓国について習いながら在日同胞スポーツ選手としてできることをしたい」と話した。

2025/07/24 08:17
https://japanese.joins.com/JArticle/336666

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