「出塁マシン」イチロー、アジア選手初のMLB殿堂入り

投稿者: | 2025年7月28日

「出塁マシン」イチロー氏(52)が米野球(MLB)殿堂入りを果たした。アジアの選手では初の栄誉だ。MLBは28日、米ニューヨーク州クーパーズタウンで表彰式典を開いた。記者団投票による3人と時代委員会の選出による2人の計5人がMLB史に永遠に残る栄光を手にした。イチロー氏は1月に行われた投票で計394票のうち393票を受け、得票率99.746%で殿堂入りが決まった。イチロー氏の得票率は歴代初の100%を記録したマリアノ・リベラ、90.74%のデレク・ジーターに次いで3番目に高い。

殿堂入りの資格が十分にある選手であるにもかかわらず投票しなかった1人の記者に対しては、米スポーツ界内外で批判の声が出てきた。当時イチロー氏は「私に投票しなかった方を家に招待したい」と愉快に受け返した。

 イチロー氏は1992年、日本プロ野球(NPB)オリックス・ブルーウェーブでプロの舞台にデビューした後、2000年までプレーし、リーグを代表するスターであり最高の打者に定着した。2001年にメジャーに進出し、シアトル・マリナーズ、ニューヨーク・ヤンキース、マイアミ・マーリンズなどを経て46歳の2019年までプレーした。引退後にはシアトル・マリナーズの会長特別補佐役として活動中だ。

デビューシーズンから強烈な印象を与えた。2001年に打率3割5分0厘、242安打、56盗塁をマークし、アメリカンリーグの新人王と最優秀選手(MVP)を独占してセンセーションを巻き起こした。2004年には262安打をマークし、シーズン最多安打を更新した。2001年から2010年まで10年連続でゴールドグラブ賞を受賞し、オールスター戦にも欠かさず出場した。メジャー通算記録は19シーズン2653試合、打率3割1分1厘、117本塁打、780打点、3089安打。出塁率は0.355であり、長打率を加えたOPSは0.757。

イチロー氏とともに記者団投票を経て殿堂入りしたCCサバシアは86.8%、ビリー・ワグナー氏は82.5%の得票率だった。サバシア氏は初の挑戦、ワグナー氏は最後の10回目の挑戦で殿堂入りを果たした。また、時代委員会の推薦でディック・アレン氏とデーブ・パーカー氏が殿堂入りした。

一方、MLBで大活躍した秋信守(チュ・シンス)SSGランダース球団オーナー補佐役(42)は来年、MLB殿堂りの候補者として名を連ねる可能性が高い。

MLBネットワークは年初の投票当時、2026年に候補として新しく登録される選手候補群を予測して公開した。ソーシャルメディア(SNS)を通じて13人、MLBドットコム映像サービスで9人に言及したが、秋信守は両方に名を連ねた。

2005年にシアトル・マリナーズのユニホームを着てメジャーデビューした秋信守は、クリーブランド・インディアンズ、シンシナティ・レッズ、テキサス・レンジャーズなどを経て2020年まで16シーズンにわたりMLBで活躍した。1652試合に出場し、6087打数1671安打で通算打率2割7分5厘、218本塁打、782打点、157盗塁、出塁率0.377という記録を残した。3シーズンで20本塁打-20盗塁を達成し、テキサス所属だった2018年には52試合連続出塁をマークした。

MLB殿堂入り対象者は10シーズン以上活躍した選手で、少なくとも5年以上MLBでプレーした人物に限り候補として名を連ねることができる。全米野球記者協会(BBWAA)が別途の選定過程を経て投票対象の候補群を作成する。得票率5%以上を維持する場合、最大10年まで候補資格を維持できる。

アジア選手では初めての殿堂入りしたイチロー氏のほか、野茂英雄氏、松井秀喜氏など日本人3人が候補資格を得ている。現実的に秋信守が殿堂入りする可能性が高くないという分析があるが、候補群に名前が挙がるだけでも意味のある成果と見なされる。

2025/07/28 13:34
https://japanese.joins.com/JArticle/336817

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)