韓国外交長官「韓中の新しいモメンタムを作った」

投稿者: | 2024年5月15日

韓国の趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官が14日、中国の王毅政治局員兼外相との前日の会談について「韓中関係の発展のための新しいモメンタムを作り、共に協力することにした。これが最も重要な合意であり成果」と強調した。

趙長官はこの日、中国北京の韓国大使館で開かれた特派員団との懇談会で「一部の異見がある事案について虚心坦懐に議論することができた」とし「脱北者が強制送還されず希望するところに行けるよう中国側に格別の関心と協力を要請した」と述べた。

 韓国側の発表文に台湾関連の内容がなく、中国側の発表に脱北者関連の内容がない点については「問題の深刻性を互いに知っているため」と説明した。趙長官は「台湾問題が敏感であるのは中国が最も核心的な利益がかかる事案と見るためであり、同じく我々には北朝鮮・北核・韓半島(朝鮮半島)安保問題が我々の最も核心的な利益がかかる状況であるため、中国が尊重して支持する必要があるという点を強調した」と話した。

韓中外相間の「シャトル外交」再開に対する期待感も明らかにした。趙長官は「韓中関係の発展を牽引するモメンタムを維持していくために年内に外相の相互訪問が実現することを期待すると話しながら王外相を招請した」と伝えた。

尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の対中国政策2年に対する評価については「前政権でやや正しくない方向で推進された部分があると考え、それを正す努力があった」とし「この過程で互いに感じたことなどをすべて話すことができる会談だったが、これが重要で実質的な成果」と述べた。

中国の習近平国家主席の訪韓問題に関し、趙長官は「(会談で)具体的に議論されたというより、両国首脳間の相互訪問の必要性というレベルで議論された」と答えた。

前日に韓国と中国がそれぞれ発表した会談結果文には「協力」という表現が10回ずつ入り、注目を集めた。会談後に韓国側が発表した約1700字の発表文には10回登場した。中国側が発表した800字分量の会談発表文にも協力という意味の「合作」が10回使われた。

亜洲大のイ・ワンフィ政治外交学科教授は「今月末の韓日中首脳会議を控え、韓中両国が大きな葛藤なく和合する姿を見せたのは明確なプラスの成果」とし「中国の立場では最近LINEヤフー事態で韓日間に生じた隙間に付け込もうとするかもしれない」と話した。

2024/05/15 09:19
https://japanese.joins.com/JArticle/318652

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