日本の有名アイドルグループの元メンバーが、ファンミーティングに出席するため香港を訪れた際に通訳に対してわいせつ行為を働いた疑いで起訴され、罰金刑を言い渡された。
14日、AFP通信などによると、香港裁判所は女性通訳の体の一部を触った罪で起訴された日本のアイドルグループ「ONE N’ ONLY」の元メンバー、上村謙信被告(26)に対し、前日、罰金1万5000香港ドル(約26万円)を言い渡した。
上村被告は容疑を否認したが、裁判所は事件の前後の態度などを総合的に判断し、彼の主張を認めなかった。ただし、強制わいせつ罪は最長で懲役10年も可能だが、被告が所属事務所を解雇され、芸能活動を続けられなくなった点などを考慮して罰金刑とした。
上村被告は今年3月、香港南部のある飲食店で行われた打ち上げで、同席していた女性の太ももを複数回触り、翌日通報された。この女性は、前日に行われたONE N’ ONLYの香港ファンミーティングに同行していた通訳だった。
当時、酒に酔っていた上村被告は、わいせつ行為にとどまらず、翻訳アプリを使って被害女性に「一緒にトイレに行こう」と言った。通訳は「行きたければ一人で行って」と何度も断ったが、それでも上村は再び太ももを触ったと証言した。
裁判官ピーター・ウィー氏は「被告人の行為は明らかに女性を尊重しないもので、非難を受けるべき」とし、「当時、双方の立場の違いが大きく、被害者がその場を離れたり積極的な行動を取れなかったりしたのは当然だ」と指摘した。
弁護側は「被告人は10歳の時に父を亡くし、母と姉を頼りに生きてきた。今回の事件の代償としてすでに約300万香港ドルの違約金を支払い、香港に5カ月以上滞在している」と訴えていた。
一方、この日、法廷に集まった上村被告のファンは、判決を聞いて涙を流した。
上村被告は『未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中~』など、日本のドラマにも複数出演した俳優でもある。
2025/08/14 14:41
https://japanese.joins.com/JArticle/337599