「子どもの日に児童性犯罪者チョ・ドゥスンを赦免するようなもの」 尹美香赦免の風刺アニメが話題に

投稿者: | 2025年8月21日

 光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)に、旧日本軍慰安婦被害者への寄付金を横領した罪などで有罪となった尹美香(ユン・ミヒャン)前国会議員が特別赦免(恩赦)となったが、このことを風刺したアニメーションがインターネット上で話題になっている。

 登録者数15万人のユーチューブチャンネル「私の名前はオ・チュンサム」は、光復節を迎えた今月15日、「このカネはもう私のものですよ~」と題するアニメ動画を公開した。公開から三日が過ぎた現在、この動画は再生回数23万回を記録しており、2600件以上のコメントが付いている。

 動画には、慰安婦関連の寄付金横領で有罪が確定した尹美香前議員を連想させる「ユン・グィヒャン」という名前のキャラクターが登場する。

 製作者は、同じく今回恩赦となった祖国革新党の曺国(チョ・グク)前代表のことを「クク」、飲酒運転による交通事故を起こして収監された歌手のキム・ホジュンを「キム・ホジョン」、夫の死亡保険金を狙った「渓谷殺人事件」の犯人イ・ウンヘ服役囚を「イ・ウンエ」として登場させている。尹美香前議員は拘束されないまま裁判を受け、執行猶予付き判決を受けたため実際に収監されたことはないが、アニメではこの4人が同じ刑務所に収監中という設定になっている。

 動画の中でユン・グィヒャンは、元慰安婦の高齢女性たちのために募金活動をしながらも、おなかがすいたと訴える女性たちを無視している。最終的に女性が死亡すると「おばあさんがこれ以上お金を稼げないだなんて」と悲しがる。

 また、葬儀の途中で「このお金は私が意味のあることに使うわ」と言ってこっそり香典箱を持って出ていき、肉を食べる場面もある。

 これは尹美香前議員が、慰安婦被害者だった故・金福童(キム・ボクトン)さんの弔慰金を個人名義で違法に集めたことなどを風刺したものと解釈されている。

 動画の中で、「クク」は大統領に電話をかけて赦免を求め、ユン・グィヒャンは「本当に悔しい目に遭った。一度だけ助けてほしい。私、ユン・グィヒャンは、名誉も回復し、国会議員にももう一度なって、『ユン・アゲイン』をしないと」と訴えている。アニメーションは、イ・ウンヘとキム・ホジョンを刑務所に残したままククとユン・グィヒャンが赦免されて出所するシーンで終わる。

 動画には、光復節に尹美香前議員を特別赦免したことについて「子どもの日に(小学生性暴行犯の)チョ・ドゥスンを赦免するようなものだ」と批判するコメントが付き、人気を集めた。また「夫婦の日には(元夫殺人事件で服役中の)コ・ユジョン、恋人の日にはイ・ウンヘ、女性の日には(水原市の20代女性バラバラ殺人事件で死刑判決を受けた)オ・ウォンチュンを赦免するようなものだ」とのコメントも見られた。

 ネットユーザーらは「尹美香が恩赦で出所するのを見て、光復節に太極旗(韓国国旗)を掲げるのもやめた」「光復節に合わせて恩赦するというのが最も信じられない」「今後、慰安婦女性の寄付金を横領しても何の問題もないと国が認めたということだ」「日本車に乗っただけで大騒ぎしていた人たちが、慰安婦の寄付金をくすねた人間にはあまりにも寛大だ」などの反応を示した。

 旧日本軍慰安婦被害者の寄付金横領などの罪で起訴された尹美香前議員は、昨年11月に大法院(最高裁判所に相当)で懲役1年6カ月、執行猶予3年の刑が確定した。検察が起訴してから4年2カ月が経過していた。議員職喪失刑に当たる判決だが、裁判の進行があまりにも遅く、尹前議員は国会議員の任期満了(4年間)まで在職することができた。

 尹前議員は自身の恩赦が発表されたことに対して批判が起きると、フェイスブックを通じて「今日もあいつらは私にかみついている」「しかし私は実に穏やかだ。悪口を言う人たちは本当にかわいそう」とつづった。

キム・ミョンイル記者

2025/08/21 10:22
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/08/20/2025082080134.html

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