駐米大使館、「李大統領は反米主義者」と主張した米紙のコラムに真っ向から反論

投稿者: | 2025年8月23日

 李在明(イ・ジェミョン)大統領の米国訪問を控え、駐米韓国大使館が「李大統領は反米主義者であり、韓国大統領選挙は不正選挙だった」と主張した米紙のコラムに真っ向から反論する文を寄稿した。

 駐米韓国大使館は20日(現地時間)、米議会専門紙「ザ・ヒル」に「韓国の民主主義は繁栄し、韓米同盟は堅固だ」というタイトルの文を寄稿した。駐米韓国大使館のキム・ハクチョ公報官が作成したこの寄稿文は、米国の反中陰謀論者のゴードン・チャン氏が同氏に寄稿した「韓国の反米主義者大統領がワシントンに来る予定」という文に対する反論。チャン氏は12・3不法戒厳を擁護し、6・3不正選挙を主張してきた人物。チャン氏は寄稿文で、李大統領が「強烈な反米主義者」であり、「米国が日本の韓国植民地支配に貢献したとして非難した」と主張した。また、李大統領が韓米同盟を弱体化させようとしており、6・3大統領選挙が不正選挙だという主張を繰り返した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領が非人道的に拘禁されたという主張も展開した。

 キム広報官は寄稿文で、「尹前大統領は不法戒厳で憲法裁全員一致決定で罷免されており、投獄中の今も関連法に則って待遇されている」という点を挙げ、チャン氏の主張が事実に基づかない虚偽的陰謀論であることを示した。また、6・3大統領選挙は自由で公正に実施され、李大統領は歴代2番目の49.4%の高い得票率で当選したことを説明した。

 さらに韓米同盟は「未来指向的かつ包括的な戦略同盟に発展してきた」として、「乙支フリーダムシールド(自由の盾)」演習の調整は、将兵を猛暑から守るために両国政府が合意した決定だと反論した。また、チャン氏が「内乱特検が烏山(オサン)空軍基地を家宅捜索し、米国の主権と韓米同盟を損ねた」と主張したことに対し、「烏山基地に対する家宅捜索は、韓国側区域だけを対象に行われた」と指摘した。

 父親が中国系のゴードン・チャン氏は、反中国陰謀論を繰り広げてきた極右色の人物。最近はドナルド・トランプ米大統領を支持するMAGA陣営に合流した。チャン氏は戒厳以後、尹大統領を支持する一方、韓国で不正選挙があるという虚偽の主張を広めてきた。

2025/08/22 22:11
https://japan.hani.co.kr/arti/international/54038.html

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