李在明大統領、韓米首脳会談に備えトランプ大統領の本読み、石破首相にヒントもらった

投稿者: | 2025年8月26日

 「石破日本首相が米国との交渉について多くのアドバイスをくれた」、 「トランプ大統領はどんな方式で交渉するのか本に全部書いてあった」

 李在明(イ・ジェミョン)大統領が25日(現地時間)、ドナルド・トランプ米大統領との首脳会談に先立ち、これまで進めてきた首脳会談の準備過程の一部を公開した。韓国に先立ち、トランプ大統領と会談した日本の石破茂首相からアドバイスをもらい、トランプ大統領が書いた交渉関連著書を読んだという。

 李大統領は24日、米ワシントンに向かう大統領専用機内の記者懇談会で、「我々も米国がどのような具体的な要求をしているかについて、日本側に100%公開することはできない状況だ」とし、「石破首相が非常に友好的に韓国と米国の交渉について多くのアドバイスをくれた」と述べた。李大統領は、石破首相が非常に積極的に力を貸してくれたとし、23日に日本との少人数会合(少数の核心参謀が同席する会談)が(予定より)長くなったのも、「米国との交渉の話をしたため」だったと述べた。李大統領は「私が現場で特別に(石破首相に)要請し、韓国が米国と交渉する上でどのような点に注意すれば、どのような利点があるかについて、(日本側が)具体的に詳細に協力してくれると約束した」と付け加えた。

 李大統領はトランプ大統領の交渉方式も研究したものとみられる。「独特な交渉方式を持ったトランプ大統領との交渉をどのように備えたのか」という質問に対し、「トランプ大統領は自身がどんな方式で交渉するのかは、『取引の極意』(Trump:The Art of the Deal)に全て書いてある」と答えた。『取引の極意』はトランプ大統領が事業家時代だった1987年に出版し、韓国語版は2004年に翻訳された。「大きく考えるべき」、「選択の幅を最大限広げるべき」、「マスコミを積極的に活用せよ」など11の原則が盛り込まれた。

 今回の会談ではトランプ大統領の強い圧力が予想されるため、キム・ヨンボム政策室長とウィ・ソンラク安保室長、カン・フンシク秘書室長など大統領室3室長が総出動した。大統領の海外歴訪の際、韓国に残ってサブ指揮者の役目を果たす秘書室長まで米国現地に行ったのは異例のことだ。それだけ米国の圧力が激しいことを意味する。民間でもサムスン電子のイ・ジェヨン会長、SKグループのチェ・テウォン会長、LGグループのク・グァンモ会長、ハンファグループのキム・ドングァン副会長など財界総帥らが民間使節団として米国を訪れ、力を添える。

 今回の李大統領の訪米の儀典は、国賓訪問よりは低い水準で行われる。李大統領が同日、ワシントン近くのアンドリュース合同基地空港に到着すると、アビー・ジョーンズ副議長やジョシュア・キム大佐ら次官級の人物が李大統領を出迎えた。李大統領の今回の訪米は公式実務訪問で、国賓訪問に比べて縮小された儀典が提供される。

 到着当日の夕方、李大統領の初の現地日程は在米韓国人懇談会だった。李大統領はこの場で、「私は72年間にわたる韓米同盟の新たな道を開く重要な旅路に出ている。明日(25日)、トランプ大統領と首脳会談を行い、急激な国際秩序の変化にともに対応して韓米同盟を発展させていく案を共に模索する」と述べた。懇談会にはアンディ・キム米連邦上院議員、イ・ジュンホ駐米大使代理、ウン・ヤンNBCアンカー、ムン・スク光復会ワシントン支会長、スティーブ・リー・ワシントン韓国人連合会長、チョ・ジヨン・ワシントン韓国人福祉センター事務総長などが出席した。

2025/08/25 20:24
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/54059.html

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