韓国政府、佐渡鉱山追悼式、今年も不参加…「強制性」表現に意見の相違

投稿者: | 2025年9月5日

 韓国政府は昨年に続き、日本の主管する佐渡鉱山の追悼式に今年も参加しないことを決めた。日帝強占期に佐渡鉱山に強制動員された韓国人労働者が「強制的に労役」させられたという内容についての追悼の辞での扱いをめぐり、韓日で意見の違いが埋められなかったのが理由だ。

 韓国政府の関係者は4日、取材陣に対し、「今年の追悼式に参加しないことを決めた」と明かした。この関係者は「韓国人労働者の魂を追悼し遺族の苦しみを慰める方向で完全に開催されるよう、積極的に日本側と協議し、実際に両国の間で真剣な協議が行われた」と述べつつも、最重要争点での意見の違いが縮まらなかったため、このような決定を下したと語った。そして「韓国人労働者が意思に反して動員され、強制的に労役させられたということが適切に表現されてこそ、追悼の格が整うと判断したが、双方が追悼の辞の内容の中の労働の強制性についての具体的表現で接点を見出せなかった」と不参加の背景を説明した。

 日本は今年の追悼式を今月13日に開催する予定だが、政府は追悼式までに意見の違いを解消したうえで出席の準備に必要な時間を確保することは難しいと判断し、不参加を決定したことをこの日午前、日本側に通知した。政府は遺族に、韓国独自の追悼式を開催する予定であることを表明している。

 日本は佐渡鉱山を昨年ユネスコ世界遺産に登録した際、強制動員された朝鮮人労働者を含むすべての労働者の追悼式を毎年7~8月に開催するとしていた。しかし昨年11月、初の追悼式の名称、日程、追悼の辞などに反省が表現されなかったため、韓国は直前に不参加を決めた。昨年に続き今年も、植民地支配の違法性問題にもつながる強制動員に対する認識の違いが埋まらなかったことで、韓国が2年連続で参加しない「半端な追悼式」となった。

 大統領室は今年も半端な追悼式となることについて、「改善した韓日関係においても、もう少し突っ込んだり、もう少し努力したりすべき部分が互いにあるのではないかと思う」と述べて心残りを表現した。

 大統領室のカン・ユジョン報道官はこの日のブリーフィングで、「強制性という用語は15年前は日本も認めていた用語」だとして、「今回の韓日首脳会談を通じて、非常に一歩進んだ(方向へと)韓日関係に変化があったことを確認したが、(日本が)その部分を明記できないと言ったことについて、(韓日は)やはり近いながらも、一方では複雑な、国境を接する国(だという思いがする)、一方でこの関係の中で、少し残念な部分もなくはない」と述べた。

2025/09/04 19:03
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/54141.html

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