米の品目関税賦課にも関わらず8月韓国自動車輸出は過去最高…「市場多角化のおかげ」

投稿者: | 2025年9月16日

 米トランプ政権の品目関税などの影響で韓国の8月対米自動車輸出が6カ月連続で減少したことが分かった。一方、欧州など他地域への輸出が活気を帯び、全体の自動車輸出額は3カ月連続で増加傾向を示した。輸出市場の多角化が功を奏しているようだ。

 韓国の産業通商資源部は先月、対米自動車輸出額が20億9700万ドルで、昨年同月より15.2%減少したと発表した。対米自動車輸出額は、米国が4月から自動車に25%の関税を課した影響などで、前年同月比6カ月連続で減少した。今年1~8月の対米自動車輸出額の減少率は15.1%だ。これには現代自動車などが高率関税の適用を避け、米国現地で生産量を増やした点も反映されたとみられる。

 対米自動車輸出は、米国が要求した3500億ドル(約50兆円)規模の対米投資をめぐって協議が完結していないという理由で関税交渉妥結の際に約束した関税率15%の適用を先送りしており、持続的な困難が予想される。米国は、日本製自動車に対してはドナルド・トランプ大統領の行政命令により16日から27.5%だった関税率を15%に引き下げた。これにより、米国市場で日本産と競争する韓国産自動車は相対的に困難に直面せざるを得ない状況だ。

 一方、米国を除く他地域への自動車輸出は好調を示している。韓国の8月自動車輸出額全体は8.6%増の55億ドルで、歴代の8月として最高値を記録し、3カ月連続で増加した。8月の自動車輸出額は、欧州連合(EU)が54%、その他の欧州地域が73.2%、アジアが9.3%、中東が9.8%増加するなど、米国が中心の北米地域を除いては全て増えた。

 8月は7月に続き自動車輸出量(5.5%)と共に内需販売量(8.3%)と生産量(7.1%)も揃って増えた。エコカーの輸出量と内需販売台数も増加傾向を続けた。このうち、6月に反騰に転じた電気自動車の輸出は、8月に前年同月比78.4%増の2万3千台を記録した。電気自動車の韓国国内販売台数も55.7%増の2万4千台を記録した。先月、電気自動車をはじめとするエコカーの内需販売台数は7万台で、販売台数全体のうち50.7%を占めた。

2025/09/16 19:16
https://japan.hani.co.kr/arti/economy/54240.html

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