韓国、政府負債がGDP比47.2%…過去最高

投稿者: | 2025年9月17日

今年1-3月期の韓国の国内総生産(GDP)に対する政府負債比率が過去最高となった。国際決済銀行(BIS)によると、韓国のGDPに対する政府負債比率は47.2%と集計され、BISが関連統計の作成を始めた1990年以降で最も高い数値となった。

BIS基準の政府負債はIMFやOECDの集計とは異なり、非営利公共機関・非金融公企業を除いた狭義の国家債務だけを反映する。新型コロナ事態以降に上昇してきた同比率は昨年10-12月期に43.6%とやや停滞したが、今年に入ってまた大きく上昇した。

 BISは今年1-3月期末の韓国の政府負債規模を約1212兆ウォン(約129兆円)と推算した。韓国ウォン基準で過去最高で、ドル基準では約8222億ドルと、昨年7-9月期に比べ5%減少した。

専門家らは、国内外の悪材料でGDP成長率が停滞する状況で政府が景気浮揚のために財政拡張政策を続ける場合、負債比率がさらに高まると見ている。韓国銀行(韓銀)の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は「財政が一定部分の役割をするべきだが、国家負債が継続して増える方向は望ましくない」と指摘した。

韓国のGDPに対する政府負債比率はOECD28カ国のうち18番目で、日本(200.4%)、ギリシャ(152.9%)、イタリア(136.8%)、米国(107.7%)、フランス(107.3%)など主要国より低い。しかしフランスの事例のように高い政府負債と財政赤字が国家格付けの低下につながるおそれがあり警戒が必要という分析もある。

今年1-3月期のGDPに対する家計負債比率は89.5%と、コロナ拡大前の2019年7-9月期以降で最も低い水準となった。しかしOECD31カ国のうちスイス、オーストラリア、カナダ、オランダ、ニュージーランドに続いて依然として6番目に高い水準だ。

半面、企業の負債比率は昨年10-12月期の110.6%から今年1-3月期は111.3%と小幅上昇した。これを受け、政府・家計・企業の負債を合わせた非金融部門の負債総額は6373兆ウォンと集計され、過去最高を更新した。

韓銀は「家計と企業の信用レバレッジがともに2010年以降、長期平均より高い水準を維持している」とし、構造的リスクを警告した。

2025/09/17 16:08
https://japanese.joins.com/JArticle/338803

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