ChatGPTは生成AIアプリ? オープンAIの本当の目標はウィンドウズに匹敵するOS

投稿者: | 2025年10月10日

「すべての道はChatGPTに通じる」。最近のオープンAI(Open AI)は、この言葉を現実にするための計画を描いている。ChatGPTの中であらゆるサービスを可能にする、人工知能(AI)時代の新しいオペレーティングシステム(OS)を目指している。

10月8日(現地時間)、IT専門メディアのTechCrunchによると、オープンAIはChatGPTを新しいタイプのOSに変える構想を描いているという。オープンAIの製品責任者であるニック・ターリー氏はTechCrunchとのインタビューで、「今後数年の間に私たちが目指す進化は、ユーザーがChatGPTをまるで(マイクロソフトのウィンドウズやアップルのiOS・macOSのような)OSのように使えるようにすることだ」と述べ、「これまで不可能だった新しい世代のアプリが登場するだろう」と語った。

 オープンAIはプロンプト入力方式から脱却し、ユーザーがChatGPTの中で直接アプリを実行できる「プラットフォーム」形態の実現を目指している。ウィンドウズやマックで、非専門家には理解しにくいターミナルのコマンド(コンピューターに文字で命令を与える方式)の代わりに、直感的なアイコンをクリックしてアプリを開くように、ChatGPTもその方向へ進化しようとしている。

数多くのアプリやサービスを集めてChatGPTを「プラットフォーム化」できれば、オープンAIの収益性も高まる。サービスや商品を仲介して手数料を受け取るプラットフォームのビジネスモデルをそのまま取り入れることができるためだ。すでにオープンAIはChatGPTのプラットフォーム化の可能性を何度も試みてきた。2023年3月にはChatGPT上で特定のウェブサイト機能を実行できる拡張プログラム「ChatGPTプラグイン(plug-in)」を、昨年1月にはAI版アプリマーケット「GPTストア」などを発表したのが代表的な例だ。

◇オープンAIの野心にグーグルが対抗…「AIプラットフォーム」競争が激化

先月にはChatGPT上で商品を直接購入できる「即時決済」機能も導入された。「即時決済」では販売者に対し、商品1点ごとに少額の手数料を課す計画だという。

オープンAIは6日に開かれた年次開発者会議「DevDay 2025」で、アプリ用ソフトウェア開発キット(SDK)やエージェントキットなどを公開し、ChatGPTの機能をさらに拡張した。MCP(AIが外部とやり取りする方式を標準化したプロトコル)を基盤とするアプリ用SDKは、外部にある既存のサービスを簡単にChatGPTに接続できるツールだ。たとえば「Spotify、今週金曜日にあるパーティーのプレイリストを作って」といったように、利用可能なアプリ名を含めてChatGPTにメッセージを送ると、ChatGPTが自動的にそのアプリをチャット内に表示し、ユーザーの指示を実行する仕組みだ。エージェントキットは、誰でも必要なデータを入力するだけでAIエージェントを構築できるツールだ。外部サービスをChatGPTに取り込むことも、ChatGPTの中で新しく作ることも、どちらも可能であることを示している。

AIプラットフォームの競争力は、AIエージェントやアプリ開発、さまざまなサービスをどれだけ簡単かつ便利に提供できるかにかかっている。オープンAIの年次開発者会議の翌日である7日、グーグルはバイブコーディング(自然言語コーディング)によるアプリ開発ツール「Opal」の提供地域を韓国、インド、日本などに拡大すると発表し、対抗姿勢を示した。ユーザーが作りたいアプリの説明を自然言語で入力すると、グーグルの複数のAIモデルがアプリを自動生成する仕組みだ。

2025/10/10 14:17
https://japanese.joins.com/JArticle/339618

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