韓国・台湾・日本の東アジア3カ国の企業トップが今週末、トランプ米大統領の別荘として知られる米フロリダ州マールアラーゴリゾート(Mar-a-Lago)に集まる。日本ソフトバンクの孫正義会長の招待で伝説的なゴルフ選手ゲーリー・プレーヤー氏の90歳の誕生日パーティー兼トランプ大統領とのゴルフ会に参加するためだ。特にサムスン・SK・現代車・LGの4大グループだけでなく、最近中国の制裁対象となった「MASGA」プロジェクトの象徴であるハンファグループの金東官(キム・ドングァン)副会長もマールアラーゴに行く。
財界によると、18日(現地時間)に予定されたマールアラーゴリゾートゴルフ会に韓国・日本・台湾3カ国の企業オーナー級が孫会長の招待で参加する予定だ。トランプ大統領も参加して共にラウンドすると予想される。韓国からは李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子会長、崔泰源(チェ・テウォン)SKグループ会長、鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車グループ会長、具光謨(ク・グァンモ)LGグループ会長、金東官ハンファグループ副会長らが参加することが確認された。8月の韓米首脳会談を控えた7月末、李会長、鄭会長、金副会長はワシントンに渡って韓国政府の関税交渉を支援した。
特に金副会長は韓米造船業協力プロジェクトのMASGA構想を積極的に支援したことが分かった。米国と関税戦争中の中国は最近、MASGAの主軸であるハンファオーシャンの米子会社5カ所を制裁対象とし、米国の造船業再建を支援するハンファオーシャンを牽制している。
今回のマールアラーゴ会合は、南アフリカ出身のゴルフ選手ゲーリー・プレーヤー氏の90歳の誕生日を迎え、トランプ大統領と親しい孫会長側が企画したという。ソフトバンクグループはOpenAI、オラクルと共に米国で5000億ドル(約75兆円)規模の「スターゲート」AIデータセンタープロジェクトを共同推進している。孫会長は昨年12月、マールアラーゴリゾートでトランプ次期大統領と会い、1000億ドルの対米投資と雇用10万件創出計画を約束した。当時開かれた共同記者会見でトランプ大統領は孫会長を「卓越した人物」と呼んで抱きしめたりもした。
また、孫会長はスターゲートプロジェクトに続いて1兆ドルを投資してAIロボット基盤の無人工場産業団地を造成する「インダストリアルパーク」プロジェクトを構想しているが、今回の会合を契機に東アジア3カ国企業の参加を要請する可能性もある。ソフトバンクは最近、スイスABBのロボティクス事業を53億7500万ドルで買収する契約を締結するなどAIロボット事業にも積極的に取り組んでいる。
特に今回の行事にはまだ米国との関税交渉が進行中の韓国と台湾の企業が積極的に出席の意思を表したという。韓米両国は3500億ドル規模の対米投資構成や韓米通貨スワップなど為替市場安全装置をめぐり調整中だ。金容範(キム・ヨンボム)大統領室政策室長と金正官(キム・ジョングァン)産業通商資源部長官はこの日、最終交渉のために米国に出国した。財界トップも政府を側面支援するとみられる。
台湾も米国との関税交渉が終わらず、韓国(15%)よりも高い20%の相互関税が課せられている。最近ラトニック米商務長官は台湾に半導体生産能力の半分を米国に移すよう圧力を加えたりもした。これに対し台湾行政院の鄭麗君副院長は「台湾は『50対50分割』について約束したことはなく、今後もこうした条件に同意しない」と強く反論した。
日本はすでに先月、5500億ドル規模の対米投資をほとんど現金で提供する、いわゆる「白紙小切手」方式に合意したという。ただ、日本政府は公式に5500億ドルのうち出資は1~2%水準で、残りは貸出・保証になるという立場だ。
2025/10/16 14:44
https://japanese.joins.com/JArticle/339876