20分超の遅延、韓国鉄道公社から賠償金受け取っていますか? ダイヤの乱れ年間700件【独自】

投稿者: | 2025年10月20日

 韓国鉄道公社(コレール、以下KORAIL)が運営するKTX、セマウル号、ムグンファ号などのダイヤの乱れが年間700件ほど発生していることが分かった。KORAILは20分以上の遅延が発生した場合、遅延賠償金を支給しているが、これを受け取らない乗客も年間1万人に上っていることが分かった。

 10月10日、国会国土交通委員会所属のチョン・ジョムシク議員(国民の力)がKORAILから受け取った資料によると、2020年から今年8月まで列車が20-39分遅れたケースは2468件に上った。40-59分の遅延は553件、1時間以上の遅延も988件だったことが分かった。

 KORAILは工事責任で列車が予定到着時刻よりも20分以上遅れた場合、遅延賠償金を支払っている。20-40分遅れた場合は運賃の12.5%、40-60分は25%、60分以上遅れた場合は50%を還付する。最近では列車に遅れが生じるケースが増え、2020年に7億6742万ウォン(約8150万円)だった遅延賠償金が24年には31億3892万ウォン(約3億3300万円)と4倍以上にまで増えた。同期間の遅延賠償金総額は138億6428万ウォン(約14億7200万円)に上っている。

 ダイヤが乱れる主な原因としては乗降時の遅延(29.4%)が最も多いとされているものの、運行途中の点検(27.1%)や線路問題(15.3%)なども主な理由であることが分かった。今年は8月19日に慶北清道京釜線の線路で作業中だった作業員2人が列車にひかれて死亡する事故が発生した後、雇用労働部(日本の省庁に相当)により「作業中止命令」まで出された経緯がある。ダイヤの遅れが常習化したことで、関連する数値はさらに増える見通しだ。

 毎年遅延賠償金を受け取らない人は1万人ほどだ。クレジットカードで決済した場合は自動で補償されるものの、現金で購入した場合は別途の申請を必要とするが、これを怠っているのだ。KORAIL側は「駅の窓口を訪問しなくてもKORAILのカカオトーク・ホームページで口座振替を申請し、賠償を受けられるよう改善する。また、遅延時に駅や列車の構内放送、携帯電話の文字メッセージなどを通じても広報している」と説明した。

キム・アサ記者

2025/10/20 08:00
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/10/18/2025101880005.html

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