「野球史上最高選手論争は(大谷で)終わった。もう(大谷の活躍が)すべてのスポーツを通じて単一競技最高の活躍だったのかに関する新たな論争が始まった」(USAトゥデー)。
18日に大リーグの歴史を書き換えたロサンゼルス・ドジャースの投手兼打者の大谷翔平の映画のような活躍に世界が熱狂している。大谷はこの日、ドジャー・スタジアムで行われたミルウォーキー・ブルワーズとのナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ(NLCS)第4戦で投打ワンマンショーを見せた。先発投手として6イニング2被安打3四球10奪三振無失点で力投し、1番打者として3打数3安打(3本塁打)3打点3得点1四球を記録した。ドジャースは5-1で勝ち、シリーズ戦績4戦全勝で2年連続ワールドシリーズに進出した。
この日の試合は大谷が脚本も書き、演出もし、主演まで務めたといっても過言ではなかった。マウンドでは160キロを超える直球でミルウォーキーの強打線を押さえつけた。6イニングの間に安打は2本だけ許し、三振は10個取った。マウンドでの活躍は打席での活躍と比較すれば「平凡な」水準だった。1回の投球を終えたばかりの大谷は続く攻撃ですぐミルウォーキーの先発ホセ・キンタナからソロ本塁打を打った。先頭打者本塁打だ。2回に四球となった大谷はチームが3-0でリードする4回でもう一度ソロ本塁打を浴びせた。ドジャー・スタジアムの屋根を超える飛距離142.9メートルの超大型本塁打だった。7回でもまたソロ本塁打を放ち、ドジャー・スタジアムを熱狂のるつぼにした。
信じられないほどの大谷の活躍は1日が過ぎても濃い余韻を残した。米国と日本だけでなく、世界のメディアと交流サイト(SNS)は2日にわたり大谷関連の話で埋め尽くされた様相だ。MLBドットコムは「大谷が過去最高の試合を繰り広げたという13の理由」という記事でこの日の試合の意味を多角的に分析した。▽大リーグのペナントレースとポストシーズンを合わせ過去初めて先頭打者本塁打を記録した先発投手▽ポストシーズンで本塁打2本以上を打った最初の投手▽3本塁打と10奪三振をともに記録した最初の選手――など、大谷が開いた各種新紀元を紹介した。彼の活躍がどれだけすごいかは数字で見るとよりよくわかる。MLBドットコムによると、大谷は2015年にスタットキャストが導入されてから1試合で打球速度が時速116マイル(186キロメートル)超える本塁打を2本以上叩き出した最初の打者だ。また、彼の2本目の本塁打の飛距離142.9メートルはMLBポストシーズン史上最長距離だった。大谷の本塁打の打球速度はそれぞれ時速187.4キロ、188.1キロ、182.8キロで、飛距離はそれぞれ135.9メートル、142.9メー0トル、130.1メートルだった。
何より驚くのはこうした打者がマウンドに上がり時速100マイルを超えるボールを投げた点だ。大谷のこの日直球最高速度は時速100.3マイル(161.4キロメートル)で、この日マウンドに上がったドジャースとミルウォーキーの投手のうち最も速かった。要するに第4戦最高急速と最高打球速度、最長飛距離を1人の選手が記録したのだ。
王貞治氏は、大谷はチームを勝利に導くだけでなくファンを幸せにできるスターだとし、「われわれが現役時代に大谷みたいな選手が出てくるとは思ってなかった」と絶賛した。
2025/10/20 09:55
https://japanese.joins.com/JArticle/339970