高市首相就任日に韓国国家安保室長が訪日…“キングメーカー”麻生氏と会談

投稿者: | 2025年10月23日

高市早苗首相の就任を機に日本を訪問した魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長が、現地で麻生太郎元首相と会談したことが22日、確認された。麻生氏は、高市首相の選出に決定的な役割を果たした“キングメーカー”と評価されている人物だ。

魏室長は高市首相が就任した21日に日本へ出国し、翌22日に麻生氏に会った。外交消息筋によると「訪日前から麻生氏との会談を推進していた」という。麻生氏は、自民党内で唯一の派閥“麻生派”を率い、今月4日の新総裁選挙で高市首相に票を投じるよう導いた。

 それだけに、麻生氏は高市首相に強い影響力を及ぼすことができる人物だ。魏室長は麻生氏との会談の場で、李在明(イ・ジェミョン)大統領の韓日協力に対する意志などを伝え、高市内閣に協力を促してほしいと要請したという。日韓協力委員会の委員長を務める麻生氏は、来月11日に済州(チェジュ)で開かれる韓日協力委員会との合同総会にも出席する予定だ。実現すれば麻生氏の訪韓は約2年半ぶりとなる。

今回の訪日で魏室長は、日本国家安全保障局(NSS)の市川恵一局長と岡野正敬前局長とも会談した。大統領室によると、魏室長は市川局長と会い、新内閣下においても韓日関係の安定的発展が重要であるという認識を共有したという。また、両国政府間だけでなく、国会や民間など多様なチャンネルを通じて疎通と協力を続けていく点でも一致した。石破茂時代のNSS局長だった岡野氏は、魏室長と親しい間柄だ。石破内閣当時、両者は韓日関係の回復のために頻繁に意見を交わしてきた。

韓国大統領室の高官が日本の首相就任に合わせて訪日するのは異例のことだ。通常、日本の首相就任時には外交部の要人や駐日韓国大使が祝意を伝えるのが一般的だ。大統領室関係者は魏室長の訪日に関して「それだけ李在明政府が、内閣が変わっても韓日関係を引き続き発展させたいという強い意志を持っていることを示している」と説明した。

石破氏が中道保守に分類される一方で、高市首相は強硬保守として評価されている。過去の発言に照らすと、韓日関係においても比較的強硬な姿勢を示してきたため、両国関係が冷え込むのではないかとの見方も出ていた。だが、高市首相は21日の就任式で「韓国は日本にとって重要な隣国」とし「韓国との関係を未来志向的かつ安定的に発展させていきたい」と表明した。

2025/10/23 07:16
https://japanese.joins.com/JArticle/340108

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