食品医薬品安全処が、韓国でこのところ増えているメイドカフェの実態調査に乗り出す。21日に行われた国政監査で、メイドカフェが青少年にとって有害な環境を生み出し、性の商品化をあおっているとの指摘が出たからだ。メイドカフェは、店員がメイド服を着てドリンクや料理などを提供する独特の形態のコンセプトカフェで、一般の飲食店では禁止されている客との同席やスキンシップなどの接客行為が行われているとの指摘が出ている。
この日、国会で行われた保健福祉委員会の国政監査で、与党「共に民主党」の金南希(キム・ナムヒ)議員は、食品医薬品安全処の呉裕耕(オ・ユギョン)処長に対し「最近、わが国でも増えており、青少年、若者層の間で人気を集めている」とメイドカフェの問題に言及した。
メイドカフェとは、メイド服を着た店員が来店客を「ご主人様」などと呼んで接客するテーマ型のカフェだ。日本の秋葉原で2000年代初めから広まり始め、最近では韓国でも増えている。ただし韓国では、メイドカフェが一般の飲食店に分類されながらも実質的には遊興接客行為に当たるサービスが提供されているとの指摘が出ている。韓国の食品衛生法では、一般の飲食店で客の隣に座ったり身体に触ったりするなどの接待を伴う接客をしてはならないと明示されている。
金議員はまず、メイドカフェの営業形態を指摘した。金議員は「客が料金を払うとメイドがステージで歌を歌ったりダンスを踊ったりしてムードを盛り上げる」「メニューを見るとカクテル、シャンパンなどの酒も提供されている」と説明した。さらに「歌だけでなく『愛のビンタ』『愛のムチ』といった加虐的行為にも価格が定められ、有料でサービスを提供している」「補佐陣が実際に店を訪れて確認した。メイドたちがテーブルを回って客と話したり、客の横に座ったりするなどしていた」と話した。
2025/10/24 07:00
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