だれが一番トランプ大統領をもてなすか…戦闘機・黄金の馬車・ラクダまで「儀典競争」

投稿者: | 2025年10月28日

ドナルド・トランプ米大統領の歓心を買おうと、各国の儀典競争が激しさを増している。

26日(現地時間)、トランプ大統領はアジア歴訪の最初の予定として、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議が開かれるマレーシアを訪れた。マレーシアの領空に米大統領専用機「エアフォースワン」が入ると、F18戦闘機2機が随行し、護衛にあたった。滑走路に敷かれたレッドカーペットを踏んでトランプ大統領が登場すると、音楽とともに歓迎式典が行われた。アンワル・イブラヒム首相は、マレーシア国旗と米国旗を手に振る歓迎団の間でトランプ大統領を出迎えた。

 トランプ大統領のための壮大で華やかな儀典は、今年5月にもあった。トランプ大統領が2期目の最初の公式海外歴訪でサウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の中東3カ国を訪問した際、カタールではシェイク・タミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長自らが出迎え、手厚く歓待した。トランプ大統領が首都ドーハに到着する前には戦闘機による護衛が行われ、さらに宮殿へ向かう道中では大規模な警護隊が投入され、かつてない厳重な警護が展開された。当時カタール王室は、警護に米テスラ社の「サイバートラック」を導入した。トランプ大統領が通る沿道にラクダや馬を配置する演出も添えられた。

訪問国が儀典に力を入れるのは、トランプ大統領のスタイルによるところが大きい。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は「トランプ大統領は歴代の大統領よりも積極的に相手国を圧迫し、譲歩を引き出した」とし、「相手国の指導者たちはトランプ大統領の好感を得るため、より多くの努力を払わねばならなかった」と評価した。不動産事業家出身で、個人的な親交を外交に反映させるトランプ大統領の特性に合わせ、儀典が有効な手段となっているというわけだ。

トランプ大統領への儀典といえば、欧州も欠かせない。9月、トランプ大統領が英国を国賓として訪れた際、ロンドン近郊ウィンザーに大統領夫妻の乗った大統領専用ヘリ「マリーンワン」が到着すると、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃が直接出迎えた。その後、トランプ大統領は王室の馬車に乗り、近衛騎兵隊と軍楽隊の護衛を受けてウィンザー城へ向かった。チャールズ3世国王はトランプ大統領とともに、英国王室の象徴で装飾された華やかな金めっきの馬車「アイリッシュ・ステート・コーチ」に乗り込み、行進を繰り広げた。行進が終わった後には、1300人の兵士と120頭の馬が動員された儀仗隊による栄誉礼が行われた。

27日から2泊3日間の日程で行われるトランプ大統領の訪日にも関心が集まっている。トランプ大統領に対する日本の儀典は、手厚いことで知られているためだ。安倍晋三元首相は2019年5月、トランプ大統領の第1期当時の訪日時に、日本流の「おもてなし」を見せた。ゴルフ好きのトランプ大統領と千葉県のゴルフ場を訪れてラウンドを共にし、食事の席では米国産牛肉を使った特製ハンバーガーをふるまった。

2025/10/28 08:32
https://japanese.joins.com/JArticle/340273

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