トランプ氏、拳を握りしめて「サンキュー」…礼砲21発で最高の礼遇

投稿者: | 2025年10月29日

ドナルド・トランプ大統領は1泊2日の国賓訪問のため、29日に韓国を訪れた。トランプ大統領の訪韓は2019年以来6年ぶりとなる。

トランプ大統領はこの日午前、日本の羽田空港を出発し、午前11時31分ごろ金海(キムへ)空港に到着した。

 青いネクタイを締めたトランプ大統領は午前11時45分、専用機エアフォースワンから姿を現した。トランプ大統領は拳を突き上げながら「サンキュー」と言って感謝の意を表した。国賓訪問の儀礼に従って儀仗隊が整列し、21発の礼砲が撃たれる中、トランプ大統領が2020年の大統領選遊説で使用した往年のヒット曲『YMCA』が演奏され、歓迎ムードを盛り上げた。トランプ大統領は出迎えた趙顯(チョ・ヒョン)外交部長官とあいさつを交わし、儀仗隊の列の間を歩いた。

米国側からは、最近着任したケビン・キム駐韓米国臨時代理大使、モニカ・クローリー米国務省儀典長、ジェイビア・ブランソン韓米連合副司令官らが同行した。

トランプ大統領はそのまま専用ヘリ「マリーンワン」でアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議が開かれる慶州(キョンジュ)へ向かい、訪韓日程を開始した。最初の公式日程として、グローバル企業の経営者らが集まる「CEOサミット」に出席し、基調演説を行う予定だ。

今回の訪韓はAPEC首脳会議に合わせて行われたもので、トランプ大統領はこの日午後、慶州博物館で李在明(イ・ジェミョン)大統領と8月に続いて2回目となる韓米首脳会談を行う。首脳会談の主な議題は、両国間の関税交渉と韓米同盟の現代化などになる見通しだ。

李大統領はトランプ大統領の訪韓に先立ち、前日にAPECの準備状況を点検した後、慶州へ先に移動した。李大統領はこの日、トランプ大統領に贈るため、特別製作した金冠(きんかん/古代新羅の王冠)模型を用意した。韓国最高勲章である「無窮花大勲章」も授与する予定だ。無窮花大勲章は、勲章法で規定された大韓民国の最高勲章で、歴代大統領や大統領夫人に授与されてきたが、友好国の元首にも礼遇として授与された前例がある。トランプ大統領は、無窮花大勲章を受章する初の米国大統領となる。

公式歓迎式が終わると、両首脳は正式な首脳会談と昼食に先立ち、国立慶州博物館で展示品を観覧しながら親交を深める見通しだ。

一方、トランプ大統領は翌30日、習近平中国国家主席と首脳会談を行う。米中首脳会談の主な議題は、中国のレアアース輸出規制と米国産大豆の輸入、米国による対中関税問題などだ。

米中両国は首脳会談を前に行われた高官級会談で、中国のレアアース輸出規制の1年猶予と、米国の対中100%追加関税の猶予などについて暫定的に合意したと伝えられている。両首脳の会談を通じて、世界経済に大きな影響を与えてきた米中貿易摩擦が解消に向かうのか注目される。

2025/10/29 15:27
https://japanese.joins.com/JArticle/340362

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