大谷の「野球の神」戴冠式、トロントが阻止…ワールドシリーズ2勝2敗に

投稿者: | 2025年10月30日

大谷翔平(31、ロサンゼルス・ドジャース)も人間だった。生涯初のメジャーリーグ(MLB)ワールドシリーズ(WS)先発登板で勝利して「野球の神」となることが期待されたが、前日の大激戦による疲労に苦しんだ。

大谷は29日(日本時間)、米LAドジャースタジアムで行われたトロント・ブルージェイズとのWS第4戦に先発登板した。2018年にMLB舞台にデビューして以降、WSで先発登板したのはこれが初めてだ。前所属チームのLAエンゼルス時代には秋の野球に参加できなかった。ドジャースのユニホームに着替えてWS舞台を初めて踏んだ昨年は打者としてのみ出場した。

 最初の先発登板で大谷は敗戦投手になった。6イニングで93球を投げ、被安打6(1本塁打)と四球1で4失点した後、マウンドから降りた。打席でも2三振など3打数無安打1四球と沈黙した。投打の核心である大谷が不振の中、ドジャースは2-6で敗れた。これでシリーズ成績は2勝2敗となった。WS2連覇を確信していたドジャースはつまずいたが、1993年以来32年ぶりのWS優勝奪還を狙うトロントの勢いは復活した。

実際、大谷は28日の第3戦で6時間39分間の大激戦をすべて消化した後、翌日すぐに先発投手としてマウンドに立つという点で注目されていた。大谷は第3戦(ドジャースが6-5で勝利)で延長18回まで9回も打席に立った。9打席4安打(本塁打2本)3打点3得点5四球と9打席すべてで出塁し、チームの勝利に貢献した。試合直後のメディアのインタビューも消化した。日程をすべて終えたのは夜12時過ぎだった。

普段から睡眠を一日10時間以上とるという大谷はWSの初先発登板を控えて疲労を解消できなかった。その結果、7回に入って球威が急激に落ち、2安打を浴びて降板した。正規シーズンに続いてポストシーズンにも先発投手とトップ打者を兼ねて漫画の主人公のように活躍した大谷も、精神力だけでは体力の限界を克服できなかった。

一方、トロント打線は集中力を生かして得点チャンスを逃さなかった。トロントが0-1とリードされた3回一死一塁で主軸のウラジミール・ゲレロ・ジュニア(26)が大谷から左中間に逆転2ランを打った場面が代表的な例だ。大谷の137キロのスイーパーが真ん中高めに入ると、飛距離120メートルの本塁打を放った。

トロントは7回に4点を追加して勝負を決めた。トロント打線はドルトン・バーショ(29)の安打とアーニー・クレメント(29)の二塁打で無死二、三塁のチャンスを作り、大谷をマウンドから引き下ろした。その後、安打3本と内野ゴロで点差を6-1まで広げた。ドジャースは9回に1点を挽回しただけだった。

トロント先発のシェーン・ビーバー(30)は5イニング1/3を投げて勝利投手になった。6回一死後にビーバーからマウンドを引き継いだブルペン陣が無失点で勝利を守った。これに対し前日ブルペン陣9人をすべて投入したドジャースは第4戦の7回に迎えた危機にまともに対応できなかった。

WS第5戦は30日に同じ場所で行われる。第1戦と同じく先発投手はドジャースがブレイク・スネル(33)を、トロントはトレイ・イェサベージ(22)を予告した。

2025/10/30 08:36
https://japanese.joins.com/JArticle/340386

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