トランプ大統領「最先端チップ渡さない」叫んだ翌日、エヌビディアチップ6万枚輸出発表

投稿者: | 2025年11月5日

「エヌビディアの最先端人工知能(AI)チップは米国以外だれも持つことはできない」とトランプ米大統領が公開宣言した。ところがすぐ翌日にエヌビディアの先端チップ6万枚がアラブ首長国連邦(UAE)向け輸出許可を受けた事実が発表された。先端AI半導体を自分だけの武器にして自国企業が金を稼ぐ機会も得たいトランプ政権の葛藤が如実にあらわれた。

2日にCBSの看板番組『60ミニッツ』に出演したトランプ大統領は、「エヌビディアが中国に最先端チップを販売するのを許容するか」という記者の質問に「いいえ」と答えた。彼は「中国がエヌビディアと交渉できるようにするが、最先端チップは例外。最先端チップは米国以外のだれも持つことはできない」と話した。このインタビューは米中首脳会談翌日の先月31日に行われた。

 トランプ大統領のこうした強硬発言はタカ派の参謀の影響が大きい。ウォール・ストリート・ジャーナルは3日、トランプ大統領が米中首脳会談でエヌビディアのチップ輸入許容を取り上げようとしたが、ルビオ国務長官とラトニック商務長官ら側近の反対で引っ込めたと報道した。

ところがトランプ大統領の強硬発言翌日の3日、マイクロソフトは自社公式ブログに「米商務省からGB300を含むGPU6万400枚のUAE向け輸出許可を受けた」と明らかにした。GB300はブラックウェル基盤の最新・最先端GPUだ。「米国だけ」が最先端チップを使うというトランプ大統領の発言をひっくり返す決定が商務省から出たのだ。

トランプ大統領が話した「最先端チップ」の意味は曖昧だ。最新設計構造であるブラックウェルを適用したチップにはAIアクセラレータからグラフィックカードまで製品群が多様で、たびたびチップ再設計も行われるからだ。最高・最新GPUはすでにメタ、グーグル、マイクロソフトなど米国企業が最初に持っていっている。韓国が今回確保したブラックウェルGPU26万枚にもこの製品群が広く含まれておりそれぞれの割合は未定だ。

業界では「米国以外に先端GPUを売らないというのは非現実的」と口をそろえる。設計専門会社であるエヌビディアは、メモリーは韓国、製造は台湾、素材・装備は日本・欧州と緊密に手を組んでいる。

一方、この日の株価はSKハイニックスが前日比5.48%の58万6000ウォン、サムスン電子が5.58%下落の10万4900ウォンで取引を終えた。前日の急騰後の差益確定売りがなされたとみられる。この日韓国取引所はSKハイニックスを投資注意銘柄に指定した。

2025/11/05 06:41
https://japanese.joins.com/JArticle/340616

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