李在明(イ・ジェミョン)大統領が、中国の習近平国家主席との首脳会談を前に、習主席に慶州の名物である皇南(ファンナム)パン(日本の饅頭のような菓子)を贈ったことについて、祖国革新党の曺国(チョ・グク)非常対策委員長が「賢い選択だ」と評価した。
曺・委員長は今月2日、自身のフェイスブックに「李大統領がドナルド・トランプ米大統領に新羅の金の王冠を贈ったのに比べ、習主席に皇南パンを贈ったことはあまり話題になっていないようだ」とつづった。
さらに「皇南パンは慶州市の皇南洞、昔の地名で言うと皇村で始まったパンだ。ここに『皇帝の皇』という字が入っている」として「私の『ネピシャル(脳内オフィシャル=根拠のない自分の考え)』では、習主席や中国人たちがこの『皇』の字を見ることを予想して選んだのではないか」と書いた。
曺・委員長はその上で「もちろん慶州を訪れる中国の観光客たちが皇南パンを買ってくれるように、中国人観光客の購入意欲をあおる効果も狙っただろう」として「賢い選択!」とつづった。曺・委員長は「(私も)慶州に行くと必ず皇南パンをたくさん買うが、小豆あんがたっぷり入っているので冷凍庫に入れておいてゆっくり食べている」と続けた。
韓国大統領室が10月30日に明らかにしたところによると、李大統領は習主席に「慶州の味を楽しんでほしい」とのメッセージとともに、焼き立ての皇南パンを韓国式の風呂敷で包んで贈呈した。中国の代表団にも皇南パン200箱を贈った。習主席は李大統領に会った際「皇南パンをおいしくいただいた」と伝えていたという。
金耿必(キム・ギョンピル)記者
2025/11/06 13:00
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/11/04/2025110480113.html