北朝鮮が7日午後、東海(トンヘ、日本名・日本海)上に弾道ミサイルを発射した。最近の米国の相次ぐ対北朝鮮制裁と米戦略資産の韓半島(朝鮮半島)展開に対する反発と解釈される。
韓国軍の合同参謀本部はこの日、「午後12時35分ごろ、北の平安北道大館(テグァン)一帯から東海に発射された短距離弾道ミサイル(SRBM)と推定される発射体1発を捕捉した。このミサイルは約700キロ飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落ちた」と明らかにした。
韓米情報当局は正確な諸元を精密分析中だ。北朝鮮が李在明(イ・ジェミョン)政権に入ってSRBMを発射したのは今回が2回目。北朝鮮はSRBMを試験発射する場合、主に標的として使用する無人島、咸鏡北道吉州郡(キルジュグン)沖の「アル島」方向に発射した。
軍当局によると、今回のミサイルは「北朝鮮版イスカンデル」と呼ばれるKN-23系列と推定される。プルアップ機動(下降後に上昇)が疑われる部分もあり、KN-23発射体に極超音速滑空体(HGV)形状の弾頭を装着した極超音速ミサイル「火星11マ」の可能性もある。
専門家の間では、今回のミサイル挑発は米国政府が最近相次いで発表した対北朝鮮制裁に対する反発という分析が出ている。一部では、米国の戦略資産である原子力空母「ジョージ・ワシントン艦(CVN)」が5日に釜山(プサン)作戦基地に入港したことに対する武力示威という説明もある。
一方、韓米国防長官が合意してまだ発表されていない第57次韓米定例安保協議(SCM)共同声明から「北朝鮮の核攻撃が金正恩政権の終末を招く」という警告と「在韓米軍が現在の戦力水準を維持する」という内容が抜けたことが伝えられた。専門家らは、北朝鮮非核化への言及はあるが金正恩政権を直接狙った表現が除外されたのは、李在明政権の対北朝鮮基調や朝米首脳会談の可能性を勘案したものと分析した。
2025/11/08 09:00
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