独島近海で2種の「カイアシ類」が世界で初めて発見された。
気候エネルギー環境部(日本の省庁に相当)傘下の国立湖南圏生物資源館は9月初め、独島周辺の岩礁と砂堆積物から「ハルパクチクス目」に属する新種のカイアシ類2種を発見したと23日、明らかにした。
カイアシ類はカニやエビのような節足動物門甲殻綱に属する動物だ。カイアシ類(韓国語で橈脚類と表記)は漢字で「折れるという意味の橈」、「足という意味の脚」と書く。足が船のオールのように曲がる生物という意味だ。韓国語では「ノムシ(ノは日本語で船のオール)」と呼ぶ。体長は1-4ミリ程度で、ほとんどが顕微鏡で観察できる。カイアシ類は魚類の餌になるため、生態系の食物連鎖で重要な役割を果たしている。これまで韓国国内では6目1200種余りが報告されていた。
今回発見された新種のカイアシ類2種は「ハルパクチクス目」に属する。一方の種は新しい「科」として国際学界に提案できるほど特徴が明確だという。もう1種は「キシベミジンコ科」に属するが、その下に新しい「属」として提案できるほど明確な特徴を有している。研究陣は、新種のカイアシ類が韓国の生物の起源を明らかにする重要な資料になると見て、研究内容を来年上半期に国際学術誌に投稿する予定だ。
国立湖南圏生物資源館のキム・ジョングク専任研究員は「新種のカイアシ類は独島の日(10月25日)を迎え、独島海域の生物の多様性と価値を国際社会に知らせるのに寄与する」と期待を寄せた。
チョン・ヘミン記者
2025/11/09 07:00
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/11/01/2025110180049.html