日本ドラマ『グラスハート』に登場するロックバンド、韓国でライブ…「韓国ファンの大合唱、ありがとう」

投稿者: | 2025年11月12日

8日、ソウル禾谷洞(ファゴクドン)のKBSアリーナは、Netflix日本ドラマ『グラスハート』に登場するロックバンド「TENBLANK」のライブで熱気に包まれた。ステージに立ったのは、ドラマの主人公でTENBLANKのリーダー・藤谷直季を演じた俳優・佐藤健だった。約2000人の観客を前に、90分にわたり藤谷直季の楽曲を歌い、自ら演奏した。

佐藤健は映画『BECK』や『るろうに剣心』シリーズなどに出演し、日本アカデミー賞などを受賞したスター俳優だ。韓国でもNetflix『First Love 初恋』や日本版『私の夫と結婚して』などでファン層を広げ、『グラスハート』のヒットを受けて、今回のファンミーティング兼コンサート開催に至った。9日、ソウル漢南洞(ハンナムドン)のスタジオで会った佐藤は、前日の公演について「それぞれの曲で韓国のファンの皆さんが一緒に大合唱してくれて本当に感謝している。雰囲気がとても良くて、予定になかったアンコールまでやってしまった」と語った。

 『グラスハート』で佐藤は“天才作曲家”藤谷を演じ、ピアノやベースギターを弾きながら歌う姿を見せた。演奏シーンの多くを代役なしでこなした上、優れた歌唱力でも高く評価されたが、本人は「自分の音楽的な実力は100点満点中30点くらい」と控えめに自己評価した。「藤谷を演じるために撮影の2年前からピアノを練習したが、今でも楽譜は読めないし、自分で弾けるという感覚もまだない。何より歌が本当に難しかった」

ドラマは最終回で描かれる「ジャパン・ロック・ライブ」の公演シーンでクライマックスを迎える。映画『ボヘミアン・ラプソディ』のライブエイドのように、1話がまるごとTENBLANKのステージで構成されている。佐藤は「5日間、数百人の観客役エキストラと一緒に苦労して作り上げた成果」と語った。

『グラスハート』は、佐藤にとってプロデューサーとしてのデビュー作でもある。佐藤は作品に影響を与えたアーティストとして新海誠監督を挙げ、「新海監督の作品はすべて観ているが、『君の名は。』と『天気の子』の2作は特に大きな影響を受けた。音楽と映像が美しく融合した作品を撮りたかった」と語った。宣伝にも熱心で、『グラスハート』のOSTであるTENBLANKの楽曲を歌いながら、台北・ソウル・香港・バンコクのアジア4都市を巡回している。また、TENBLANKの曲『永遠前夜 / Forever Eve』のミュージックビデオ(MV)では、自ら監督を務めた。このMVには韓国のアイドルグループi-dle(アイドゥル)のミヨンが出演している。

さらに、佐藤はtvNで放送された韓国ドラマ『私の夫と結婚して』の日本リメイク版で主人公の鈴木亘を演じ、韓国との深い縁を持った。このドラマは日本の俳優が出演し日本で撮影されたが、アン・ギルホ監督など主要製作スタッフは韓国人だった。佐藤は韓国のスタッフとの呼吸について「めちゃくちゃ最高だった。機会があればぜひまた一緒に仕事をしたい」と話した。

「『私の夫と結婚して』以降、個人的にも韓国に来ることが増えた。新しい縁もたくさんでき、最近は韓国の脚本家の方々にも興味を持っている。『涙の女王』のパク・ジウンさんや、『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』のキム・ウンスクさんとも、ぜひ一緒に作品を作ってみたい」

2025/11/12 10:16
https://japanese.joins.com/JArticle/340924

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