北朝鮮が国際サッカー連盟(FIFA) U-17(17歳以下)女子ワールドカップ(W杯)2連覇を達成した。平壌(ピョンヤン)の真ん中では市民が決勝戦の中継を見ながら路上で応援する姿も見られた。
朝鮮中央テレビは9日(日本時間)にモロッコ・ラバトで行われた大会決勝で北朝鮮がオランダに3-0で完勝した試合を、10日午後8時30分に録画中継した。
11日には前日に路上応援をした平壌市民の姿を報道した。市民は平壌駅の大型スクリーンの前に集まり、北朝鮮国旗の人共旗を振りながら歓声をあげた。道端に駐車して試合を見る運転者の姿もあった。
労働党機関紙の労働新聞は12日、「幼い子の手首を握って急いで歩いていた女性までが子どもを抱いて大型電光板の前で競技を見守った」と現場の雰囲気を伝えた。
北朝鮮の選手がオランダを相手にゴールを入れると、市民は涙を浮かべながら拍手し、互いに抱き合った。
同紙は「平壌駅周辺は歓喜の海、激情の海に変わった」とし「人々は抱き合いながら勝戦の感激を分かち合った」と伝えた。
北朝鮮が参加した主要スポーツ競技が行われる時、住民が室内でテレビを見ながら応援する姿が報道されたことは多かったが、路上で応援をする姿が公開されたのは事実上初めて。
一方、北朝鮮女子サッカーは昨年もU-17W杯とU-20W杯で優勝した。
北朝鮮のパク・ソンジン監督はFIFAのインタビューで「選手たちの実力は一晩で作られるものではない。私たちの選手は幼い頃から国家戦略の一環としてサッカーを始めた」と話した。
2025/11/13 13:17
https://japanese.joins.com/JArticle/340992