日本に怒った中国、先端空母まで動員

投稿者: | 2025年11月20日

 「台湾有事の際、集団自衛権の行使もあり得る」という高市早苗首相の発言後、中日間の対立が激化する中、中国の3番目の就役空母「福建」が実射撃を含む初の海上実戦訓練を終えて復帰した。両国関係が急速に冷え込み、中国軍と海洋警察が日本近隣海域で軍事的活動を拡大する可能性もあるとみられている。

 中国官営「新華社通信」は19日付で、「福建が就役後初めて打撃戦団とともに実弾射撃訓練を行った」と報道した。今月5日に就役した福建の戦力点検のために行われた今回の訓練で、ステルス戦闘機J35、主力艦載機J15T、大型早期警報機KJ600などの離着陸訓練が集中的に行われた。福建は電磁気式カタパルト(艦載機射出機)を備えた中国初の空母。中国は高市首相の発言で外交・経済的圧力を続ける中で福建の訓練事実を公開した。福建の登場は台湾海峡と南・東シナ海、さらにインド太平洋での安保緊張感を引き上げるものとみられる。

 香港の「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」の同日の報道によると、匿名を要請した中国政府諮問委員は「釣魚島(日本名・尖閣諸島)付近で(中国の)新たな軍事活動が行われる可能性も排除できない」と述べた。中国海警はこの10年間、日本が実効支配している尖閣諸島付近の海域で定期巡察を行ってきた。同諮問委員は「日本が悪化する中国との関係にどのように対応するかによって、中国人民解放軍の海軍活動もこれからは可能になるだろう」と説明した。

 尖閣諸島は中日間の敏感な問題の一つ。2012年には香港の活動家たちが「ここは中国の領土」だと主張し、尖閣諸島の一部の島で上陸を試みたことを受け、日本政府が私有地だった尖閣諸島の「国有化」を宣言したことで、中日関係は国交正常化以来最悪の状況に突き進んだ。中国が軍事的圧力を強化すると、戦線は尖閣諸島の領有権問題にまで広がりかねない状況だ。

 中国は今週に入って西海(ソヘ)で射撃訓練を2回実施した。訓練地域は中国海岸に近くで、日本からは遠いが、訓練の「時期」に意味が込められていると専門家たちはみている。 中国の軍事アナリスト傅前哨氏は「このような訓練の時点は一定の警告メッセージを含んでいる」とし、「また(海警)巡察の頻度と持続時間は領土と主権を守護するための努力の一つであり、引き続き増える可能性がある」と見通した。

2025/11/19 18:06
https://japan.hani.co.kr/arti/international/54772.html

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