韓国、2年連続で別途の佐渡金山追悼式…「意思に反して強制労役」

投稿者: | 2025年11月22日

韓国政府が21日、新潟県佐渡市で佐渡金山強制動員犠牲者のための追悼式を行った。日本が佐渡金山のユネスコ世界文化遺産登録当時に約束した追悼行事を形式的に開き、強制性を最後まで認めないため、韓国・日本は2年連続で別に追悼式を開くことになった。

この日の追悼式には政府代表の李赫(イ・ヒョク)駐日大使と政府関係者、遺族11人が出席した。遺族を代表して追悼の辞を朗読したイ・チョルギュさんは「故人となった父が強制動員されて大変な苦労をしたというここ佐渡金山に来ると、父の痛みと悲しみを少しでも理解して近くに感じる」と述べた。イさん以外の遺族は順に個別に追悼する時間を持ったと、外交部は伝えた。江戸時代(1603~1867)の最大の金鉱だった佐渡金山は太平洋戦争当時に朝鮮人およそ1500人が強制労役をしたところだ。

 李大使は追悼の辞で「80年余り前、ここ佐渡島には自身の意思に反して動員されて強制的に労役をしなければならなかった多くの韓国人労働者の方々がいた」とし、佐渡金山の朝鮮人労役の強制性を強調した。続いて「当時の労働者が感じた負傷の恐れ、外部と断絶された生活による孤立感、見えない未来によるつらさは長い歳月を経て遺族の心にも深い痛み、悲しみとして残った」と述べた。また「佐渡金山で働いた方々は過酷な労働と劣悪な生活を耐えなければならなかった」とし「その過程で両国の国民が互いの立場を理解し、時には手を差し出して助ける姿も明確にあったはず」と話した。

この日の追悼式は日本側が参加せず韓国が別途に開催した。これに先立ち9月13日に日本の佐渡金山追悼式実行委員会が日本側だけが参加する追悼式を開いたが、朝鮮人強制労働への言及はなかった。外交部は当時、「韓国人労働者が意思に反して動員されて強制的に労役したことが適切に表現されてこそ追悼の品格を備えると判断したが、韓日双方は接点を見いだせなかった」とし、あらかじめ不参加を通知した。

日本政府は昨年7月、佐渡金山がユネスコ世界文化遺産に登録された際、韓国を含む21の委員国のコンセンサス(全員合意)を得るために毎年追悼式を開催すると約束した。また「その間、世界遺産委員会で採択されたすべての関連決定とこれに関する日本の約束を銘記する」とも明らかにした。これは2015年の軍艦島世界遺産登録当時、韓国人が「強制的に労役(forced to work)」したという事実を日本が認めた事実も含めるという意味だった。しかし日本側は初めて追悼式が開かれた昨年も強制性を認めず、韓国側は行事の前日に不参加を決定することになった。今年も事前協議が決裂し、また別々の追悼式が行われ、世界遺産登録時の日本の約束が繰り返し破棄されるという指摘が出ている。

2025/11/22 12:01
https://japanese.joins.com/JArticle/341324

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