台湾問題をめぐる高市早苗首相の発言で中国と日本の葛藤が深まっている中で、沖縄が過去に中国の属国だったという主張を中国の官営メディアが最近強く前に出している。
中国官営の新華社通信は11月29日、遼寧省大連で旅順博物館が最近「明が琉球国王に勅書を下す(明諭琉球國王敕)」という展示を再び開き、各界の関心を集めていると報じた。
報道によると、今回の展示は旅順博物館の収蔵庫に保管されている、かつて明朝が発した勅書を紹介している。明の崇禎帝2年(1629年)に作成されたこの勅書には、琉球(沖縄の旧称)の国王・尚寧が死去すると、明の皇帝が王世子である尚豊の王位継承が妥当であると命を下した内容などが記されていると同通信は伝えた。
関連の研究を続けてきた旅順博物館の元副館長、韓行方氏は新華社通信に対して「この勅書は琉球が中国の属国であるという重要な歴史的事実を示した」とし、「琉球の歴史と日本の侵略史研究に重要な証拠を提供した」と語った。
11月の高市首相の発言以降、中国政府の激しい非難とともに、日本への旅行・映画・公演などの中断が相次ぎ、両国間の対立が深まる中で、中国は沖縄をめぐる歴史問題まで取り上げ、日本への攻勢を繰り広げている状況だ。
2025/12/02 10:36
https://japanese.joins.com/JArticle/341676